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「連絡先でも交換しませんか」遊園地の行列でしつこく絡む男。だが、スタッフに相談した結果

  • 2026.8.3

楽しみにしていた乗り物で

その日は、ずっと乗ってみたかったアトラクションを目当てに、私は遊園地を訪れました。

案内板には、待ち時間が四十分ほどと出ています。

楽しみにしていたぶん、待つのも苦ではありませんでした。

ところが列に並んでしばらくすると、隣に立っていた年配の男性が、私のほうへ体を寄せて話しかけてきたのです。

「お一人ですか。こっちで一緒に待ちましょうよ」

私はとっさに、曖昧な笑みでその場をやり過ごそうとしました。

一度受け流しても、二度、三度と、男性は間を置かずに言葉を投げかけてくるのです。

やまない声かけ

「せっかくだし、連絡先でも交換しませんか」

やんわり首を横に振っても、男性はまるでこたえた様子がありません。

断るたびに角度を変えて、また新しい話を持ちかけてきます。

楽しみにしていたはずの待ち時間が、いつのまにか、ただ耐えるだけの時間に変わっていました。

前後を人に挟まれ、その場から動けないのも、じわじわと不安をあおります。

連れの女性がとなりにいるのに、こうも見知らぬ相手へ声をかけ続ける神経が、私には理解できませんでした。

無理に相手をすれば、かえってつけあがらせてしまう気もします。

かといって、強い言葉で言い返す勇気も出ません。私はただ順番の列だけを見つめ、早く前へ進んでほしいと祈っていました。

場所を変えて

もう我慢の限界でした。私は列の整理をしていた女性キャストに歩み寄り、周りに悟られないよう、そっと耳打ちしました。

「あの方に、何度も声をかけられて困っているんです」

キャストはすぐに事情をのみ込み、落ち着いた声で応じてくれました。

混雑を理由に列の並びを整えるふりをしながら、私を別の位置へと移してくれたのです。

「こちらの列にお回りください。順番は変わりませんので、ご安心を」

その一言で、私はあの男性のそばからそっと離れることができました。

自分から場所を変えるという逃げ道を、キャストが自然に作ってくれたのです。

離れてみれば、張りつめていた気持ちがすうっとほどけていきました。困ったときは一人で抱えず、そばの人に頼ればいい。

そう教わった気がして、残りの一日をのびのびと楽しめたのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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