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【メットガラ2027】ジョン・ガリアーノ展が中止。過去の人種差別発言が議論に

  • 2026.8.3

ファッション界は復活劇を愛してやまない。しかし、ジョン・ガリアーノが予定していたメトロポリタン美術館へのカムバックは、突如として幕を閉じることとなった。

数週間にわたる反発を受け、メトロポリタン美術館は、ファッション界屈指のイマジネーションを持ちながらも物議を醸すデザイナーの一人、ジョン・ガリアーノをたたえる2027年の特別展の開催を見直す決定を下した。このニュースは、寄付者や政治家、そしてユダヤ系コミュニティのリーダーたちが同美術館の決定を非難していると報じた、8月30日の『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事に続くものだ。

2024年メットガラに出席したジョン・ガリアーノとキム・カーダシアン。 Cindy Ord/MG24 / Getty Images

「ジョン・ガリアーノとの思慮深い議論の結果、私たちは共に、展覧会を進めないことを決定しました」と、同美術館のディレクター兼CEOであるマックス・ホラインは声明のなかで発表している。

7月31日に発表された特別展「ジョン・ガリアーノ:ホライズンズ(Horizons)」は、1980年代のセントラル・セント・マーチンズの学生時代に披露した熱気に満ちた型破りな卒業制作ショーから、2024年に退任した「メゾン マルジェラ」での活躍までをハイライトとして紹介する予定だった。また、彼のレガシーが抱える複雑さや、反ユダヤ主義、人種差別、反アジア的な言動によって「ディオール」および自身の名を冠したブランドを解雇された2011年の転落劇についても掘り下げる計画となっていた。

2024年のメットガラで、ジョン・ガリアーノが手掛けた「メゾン マルジェラ」のドレスをまとったゼンデイヤ。 Bauzen / Getty Images

反ユダヤ的発言を行う動画が流出した後、ガリアーノは、「出身、宗教的帰属、人種、または民族に基づく公の侮辱」の2つの罪で有罪判決を受け、6,000ユーロの執行猶予付き罰金刑を科されている。来年のメットガラはホロコーストのメモリアルデーであるヨム・ハショアと重なるため、特別展のタイミングは特に危うさをはらむものとなっていた。

「メゾン マルジェラ」2024年 アーティザナル コレクション。 Pierre Suu / Getty Images

アナ・ウィンターは次のように述べている。「自身の作品に捧げられる展覧会を現時点では開催すべきではないというジョンの決断は、非常に勇気あるものであり、彼の人となりを示すものです。私はこれが正しい決断だと信じており、彼と美術館の双方を全面的に支持します」

ジョン・ガリアーノによる「クリスチャン ディオール」2000年春夏オートクチュールコレクション。 Victor VIRGILE / Getty Images
「ジバンシィ」1997年春夏オートクチュールコレクション。 Victor VIRGILE / Getty Images

ガリアーノは自身のInstagramでこの状況について言及し、自分を取り巻く「議論」によって、展覧会の本来の意図から世間の関心がそらされてしまうことを望まないと声明を出した。

「熟考を重ね、関係者のみなさまと話し合った結果、大変悲しいことですが、現時点では展覧会を開催しないのが最善であると判断いたしました」とガリアーノはつづっている。「過去の自身の言葉によって引き起こされた苦痛、特にユダヤ系およびアジア系コミュニティの方々に与えた傷について、私はいまだ全面的に責任を負っており、深く反省しています」

春のコスチューム・インスティテュートの特別展および2027年のメットガラに関する新たな情報は、まだ発表されていない。

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