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「隣の音楽がうるさくて眠れない」23時に警察に通報。隣室の男性「それを言うなら…」発覚した双方の言い分に警察官「難しい…」

  • 2026.9.1
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

マンションやアパートなどの集合住宅で起こりやすい、騒音をめぐるトラブル。

自分では「これくらいなら大丈夫」と思っていても、隣人にとっては耐えられない音になっていることもあります。

筆者が警察官として勤務していた頃、「隣の部屋から音楽が聞こえて眠れない」という通報を受けたことがありました。

しかし、隣人に事情を聞いてみると、そこには双方の言い分があったのです。

深夜に届いた騒音トラブルの通報

筆者が警察官として勤務していた頃のことです。

23時頃、30代の男性から、

「隣の部屋から音楽が聞こえてうるさい。眠れない」

という通報がありました。

現場は集合住宅です。

警察官が到着して状況を確認すると、隣室の玄関付近から、かすかに音楽が聞こえていました。

そこで隣室を訪問すると、20代の男性が応対。

話を聞くと、自宅で酒を飲みながら音楽を聴いていたといいます。

警察官が隣人から騒音の通報があったことを伝えると、男性は、

「意図的にうるさくしていたわけではない」

と説明しました。

しかし、男性の話には続きがありました。

「それをいうなら、隣の家だって…」

男性は、

「それをいうなら、隣から聞こえる子供の遊ぶ音や泣き声もかなりうるさい」

という趣旨の話をしたのです。

つまり、通報した男性は隣室から流れる音楽に悩み、音楽を聴いていた男性は隣室から聞こえる子供の声などが気になっていました。

集合住宅の騒音トラブルは、警察官にとっても対応が難しいケースの1つです。

音に対する感じ方には個人差があります。

同じ程度の音でも「気にならない」と感じる人がいる一方、「うるさくて眠れない」と感じる人もいるでしょう。

また、今回のケースでは、どちらかが相手を困らせようとして意図的に音を出していたわけでもありませんでした。

そこで警察官から双方に事情を説明し、集合住宅では生活音が自分の想像以上に周囲へ伝わることがあるため、お互いに配慮して生活するようお願いしました。

すると双方とも、今回の通報をきっかけに、自分たちの生活を見直したいという趣旨の話をしてくれたのです。

騒音が気になっても直接怒鳴り込まない

集合住宅で暮らしていれば、生活音を完全になくすことは難しいでしょう。

だからこそ大切なのは、「自分はうるさくしていない」と考えるだけではなく、自分にとって気にならない音でも、ほかの人は違う感じ方をする可能性があると意識することです。

特に深夜や早朝は周囲が静かになるため、日中なら目立たないような音が気になることもあります。

一方、騒音に悩んでいる側も、感情的になって相手の部屋へ怒鳴り込むなど、直接対決することはおすすめできません。

相手と口論になり、騒音とは別のトラブルに発展する可能性があるからです。

当事者同士での解決が難しい場合は、まず管理会社や大家などへの相談も検討するとよいでしょう。

集合住宅の騒音トラブルを防ぐために

今回のポイントをまとめます。

・集合住宅では、音楽やテレビ、話し声などが想像以上に周囲へ伝わることがある。

・特に深夜や早朝は、普段以上に生活音へ配慮する。

・騒音が気になっても、感情的に相手の部屋へ怒鳴り込むなどの行動は避ける。

・当事者同士での解決が難しい場合は、管理会社や大家などへの相談を検討する。

騒音トラブルでは、一方だけが「うるさい側」とは限りません。今回の2人のように、お互いが気付かないうちに相手へ生活音を届けていることもあります。集合住宅だからこそ、お互いに少しずつ配慮することがトラブルを防ぐ第一歩になるでしょう。



防犯インフルエンサー りょうせい
元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。


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