1. トップ
  2. エピソード
  3. 「あの車、運転がおかしい…」深夜のパトロール中に目についた1台→運転手の30代男性を停止させてわかった“危険な事実”

「あの車、運転がおかしい…」深夜のパトロール中に目についた1台→運転手の30代男性を停止させてわかった“危険な事実”

  • 2026.8.28
undefined
出典:photoAC ※画像はイメージです。

元警察官のりょうせいです。

筆者が警察官として勤務していた頃のことです。

夏の夜、パトカーで管内をパトロールしていると、「あの車、運転がおかしい…」前方を走っている1台の車が目に入りました。

その車は真っすぐ安定して走行せず、左右にふらつくような動きをしていたのです。

いわゆる蛇行運転です。

もちろん、蛇行しているというだけで原因を断定することはできません。

居眠りをしているのかもしれませんし、運転手が突然体調を崩している可能性もあります。また、飲酒運転の可能性も考えられました。

いずれにしても、そのまま走行を続ければ、対向車線にはみ出したり、ほかの車や歩行者などに衝突したりする危険があります。

そこで車を停止させ、運転手に声をかけることにしました。

運転手と話すと酒の臭いが…

運転していたのは30代の男性でした。

警察官が男性と話をしていると、酒の臭いがすることに気付きました。
そこで飲酒の有無について確認すると、男性は当初、曖昧な説明をしていました。

しかし、さらに詳しく事情を確認していくと、酒を飲んだ後に車を運転していたことが分かったのです。

その後、必要な検査などを行い、飲酒運転として対応しました。

今回、警察官が最初に気付いたのは「飲酒している」という事実ではありません。

きっかけとなったのは、車が左右にふらついているという『運転の違和感』でした。

警察官がパトロール中に見ているのは、交通違反そのものだけではありません。

蛇行運転をはじめ、不自然な速度や急な加減速など、周囲の交通状況と比べて明らかに不自然な動きをしている車があれば、その理由を確認するために声をかけることがあります。

「少ししか飲んでいない」は理由にならない

飲酒運転で怖いのは、運転する本人が「自分は大丈夫」と判断してしまうことです。

「少ししか飲んでいない」

「家まですぐだから」

そう考える人もいるかもしれません。

しかし、酒を飲めば判断力や注意力、身体機能などに影響を及ぼし、交通事故につながる危険性があるので絶対にやめてください。

飲酒することが分かっているのであれば、車で出掛けない、公共交通機関を利用する、タクシーや運転代行を利用するなど、あらかじめ帰宅方法を決めておくことが重要です。

また、一緒にいる人が飲酒後に運転しようとしている場合は、周囲が止めることも大切です。

飲酒運転を防ぐために

今回のポイントをまとめます。

・酒を飲んだ場合は、飲酒量や自宅までの距離にかかわらず車を運転しない。

・飲酒する予定がある場合は、公共交通機関やタクシー、運転代行など帰宅方法を事前に決めておく。

・一緒にいる人が飲酒後に運転しようとしていたら、周囲も止める。

・蛇行するなど明らかに危険な車を見かけても、無理に近付いたり追跡したりせず、安全を確保したうえで警察へ通報する。

飲酒運転は、自分だけでなく、何の関係もない人の命まで奪いかねない危険な行為です。「自分は大丈夫」と判断せず、酒を飲んだら絶対に運転しないことを徹底しましょう。


防犯インフルエンサー りょうせい

元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ