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「またタイヤから空気が抜けるようになって…」元ガソリンスタンド店員が見たパンク修理後の“落とし穴”

  • 2026.9.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みなさん、こんにちは。元ガソリンスタンド店員でWebライターのハンダ タクロウです。

ガソリンスタンドでは、タイヤに釘などが刺さって空気が抜けてしまい、「パンク修理してほしい」と相談されることがあります。

私が働いていた頃にも、パンク修理を担当する機会がありました。その場では問題なく修理できても、何年も経ってから再び空気が抜けるようになり、「以前パンク修理したのに」と相談されるケースもあります。

なかには、修理から時間が経つと、以前パンク修理をしたこと自体を忘れているお客様もいました。

パンク修理すると、「これでもう空気が抜けることはない」と考えてしまうかもしれません。しかし、パンクしたタイヤは、損傷した場所や大きさ、状態によって修理できない場合があります。また、修理できた場合でも、タイヤが新品と同じ状態に戻るわけではなく、特に外側からの処置にとどまる修理は、あくまで「タイヤメーカーや整備工場まで安全に走るための応急処置」に近い側面があります。

そこで今回は、元ガソリンスタンド店員の経験をもとに、パンク修理とはどのようなものなのか、修理できるケースとできないケース、修理後に注意したいポイントについて紹介します。

パンク修理したのに「また空気が抜ける」と相談されたお客様

私がガソリンスタンドで働いていた頃、以前パンク修理したタイヤについて、「また空気が抜けるようになった」と相談されるお客様がいました。

空気が抜ける原因を確認してみると、以前パンク修理した箇所から空気が漏れているケースもあります。一方で、修理した場所とは別のところから空気が抜けていることもあるため、まずは現在のタイヤの状態を確認する必要があります。

実際に、パンク修理から長期間経過したあと再び空気が抜けるようになったタイヤでは、修理した部分の周辺にひび割れが見られました。

このときは、タイヤ全体の状態も確認したうえで、修理するよりも交換したほうが安全と判断し、タイヤ交換で対応しました。お客様は、こちらからお伝えするまで以前パンク修理をしたこと自体を忘れていたようです。

このような経験からも、パンク修理したタイヤから再び空気が抜けた場合は、修理した箇所も含めてタイヤ全体の状態を確認することが大切だと感じています。

そもそもパンク修理とは?修理できる場所や条件

パンク修理は、タイヤにできた損傷の場所や大きさ、状態によって、修理できるかどうかが決まります。

一般的に、トレッド面と呼ばれるタイヤの接地面にできた比較的小さな損傷は、修理できる場合があります。一方で、以下のようなケースではパンク修理ができません。

  • タイヤの側面やショルダー部(肩の部分)が損傷している
  • ピンチカット(側面がたんこぶのように膨らむ現象)が発生している
  • 鉄片などが刺さるなど、大きく切れている
  • パンクした状態で走行し、タイヤ内部まで損傷している
  • 損傷状態から安全に使用できないと判断される
  • タイヤのひび割れが進んでいるなど、経年劣化が見られる
  • タイヤの溝がなく、交換時期を迎えている
  • すでにパンク修理した箇所や、そのすぐ近くを再度修理する

特に、パンクした状態で走行したタイヤは、外側から見るだけではわからない内部損傷が発生している可能性があります。

また、一度パンク修理したタイヤに再び損傷が生じた場合は、修理を繰り返すのではなく、タイヤの状態を確認したうえで交換を検討することが大切です。タイヤは車の安全にかかわる重要な部品だからこそ、修理できるかどうかだけで判断せず、安全を優先して判断しましょう。

パンク修理には、タイヤをホイールから外さず外側から修理する「外面修理」と、タイヤをホイールから外して内部の傷を確認したうえで裏から修理する「内面修理」があります。

パンク修理をしたからといって、タイヤがパンクする前とまったく同じ状態に戻るわけではありません。そのため、外面修理と内面修理のどちらが優れているかだけで考えるのではなく、損傷の状態や修理後の使用状況などを踏まえて判断することが大切です。

また、ガソリンスタンドやカー用品店などでは、外面修理のみ対応している場合もあります。内面修理を希望する場合や、パンクした状態で走行してしまった場合などは、タイヤの内部まで確認できる店舗に相談するとよいでしょう。

パンク修理後も注意!高速道路や長距離の走行はどうする?

パンク修理後は、修理前と同じように使用できるとは限りません。

特に、高速道路や長距離を走行する予定がある場合は「修理したから大丈夫」と自己判断せず、修理を行った店舗やタイヤメーカーに、修理後の使用について確認しておくと安心です。

また、修理後に再び空気圧が低下した場合は、「また空気を入れれば大丈夫」と考えず、早めにタイヤの状態を確認してもらいましょう。以前修理した場所から空気が漏れているとは限らず、別の場所が損傷している可能性もあります。

パンク修理したタイヤでも、時間が経てばタイヤそのものが劣化します。修理歴だけを基準にするのではなく、ひび割れや溝の状態なども含めて、現在のタイヤが安全に使用できる状態なのかを確認することが大切です。

参考:
クルマのパンク修理のやり方は?自分でできる応急処置の方法や依頼時の注意点を解説(JAF)
タイヤがパンクしたらどうすればいい?対処の仕方や予防法を解説(株式会社ブリヂストン)


ライター:ハンダ タクロウ

ガソリンスタンド勤務を経験後、職業訓練校で自動車整備士資格を取得。その後も自動車業界に従事する傍ら、副業でWebライターとして活動。自動車業界の経験をもとに、カーライフやアウトドアなどを中心とした記事を執筆中。危険物取扱者乙種第4類、自動車整備士資格保有。


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