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4人に1人が選ぶエアコン「弱」設定、「自動」の方が省エネって本当?1ヶ月で“1,288円”差が出るワケ

  • 2026.8.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑さを感じる季節は、電気料金の高さに悩む読者も多いでしょう。エアコンの風量をどう選ぶかも、気になる項目の一つです。なかには自動を選ぶことにムダの多さを感じており、節電の実現や電気料金を下げる目的で、弱い風量で使いたいと考える人もいるようです。実際にSNSでは、「エアコンの電気料金を抑えるなら、『弱』『自動』どちらの風量を選べばより良いか」という質問を見かけます。

エアコンの風量は、「弱」「自動」どちらに設定するほうが省エネに有効でしょうか?この記事では、電気料金が上がりにくくなる風量の選び方と、節約できる金額の目安を紹介します。

エアコンを使う際に、4人に1人は「弱」の風量を選んでいる

読者のなかには、「エアコンの風量が気になる人は自分だけ?」と思う人もいるかもしれません。実際には、多くの人が気にする項目です。

ダイキン工業は2023年7月に公表した調査結果において、「風量はできるだけ『弱』で使う」人が全体の26.5%いることを示しました。4人に1人もの人が、このように思っているわけです。

風量が弱ければ、モーターもより少ない電力で動かせます。節電と電気料金の削減につながると思う人もいるかもしれません。

風量は「自動」にしたほうが省エネにつながりやすい

実際は、風量を自動にしたほうが省エネにつながりやすくなります。ダイキン工業は34℃~35℃程度の最高気温が予想された日に、風量を「弱」と「自動」それぞれに設定した状態でエアコンを動かし、消費した電力量を計測しました。設定温度は外気温より8℃低く(26℃~27℃)、運転時間は午前8時から午後7時です。

結果は以下のとおりです。電気料金がどれだけ節約できたか、東京電力・従量電灯Bのプランをもとに算出しました。電気料金の計算には、月間300kWhを超える場合に適用される第3段階料金(1kWh当たり40.49円・消費税込み)を用いました。また、燃料費調整制度による増減は考慮していません。

風量 1日当たりの消費電力量 1ヶ月(30日間)の電気代(消費税込み)
3.85kWh 4,677円
自動 2.79kWh 3,389円

風量を弱から自動に変えることで、電気料金は1ヶ月間で1,288円の削減になりました。ここ数年は「6月から暑い」「9月になっても暑い」年が多いです。4ヶ月間を通してみた場合は、5,000円以上の削減も期待できます。日々のちょっとした工夫で、省エネや電気料金の削減につなげることが可能です。

なぜ「自動」の設定が省エネにつながるのか?

ここまでお読みになった方のなかには、以下のような疑問を持つ人もいるかもしれません。

「自動を選んだ場合は、強い風量で部屋を冷やし続ける時間帯もあるはず。弱よりも明らかに機器への負担がかかっているはずなのに、なぜ省エネになるのだろう?」

この疑問を解き明かすには、「エアコンがどのようなときに電力を消費するか?」という点にフォーカスして考える必要があります。

エアコンは、設定した温度と室温との差が大きいときに、より多くの電力を消費します。つまり、月々支払う電気料金が高くなるわけです。室温が高い状態で風量を弱にしたまま運転を続けると、室温との差が大きい時間帯が長くなりがちです。その結果、より多くの電力を消費してしまい、電気料金も高くなるおそれがあります。

一方で自動の場合は、設定温度と室温との差をスピーディーに縮めやすくなります。早い段階で部屋を目標の温度まで冷やせれば、その後は弱い風量など、電力を抑えた運転を行える状態に持ち込むことが可能です。これにより、省エネや電気料金の削減につなげやすくなります。

暑いときは風量を「自動」に設定して、節電と省エネの実現を

「暑い!」と思った場合、エアコンの風量は「自動」を選ぶとよいでしょう。短時間できちんと冷やし、その後は運転を抑える動作を行うため、節電と省エネにつなげやすくなります。わざわざ「弱」の風量を選び、暑さをがまんし続ける必要はありません。電気料金を減らしやすくなるだけでなく、省エネによって「地球に良いこと」を両方達成できることも、嬉しいポイントです。


参考:
エアコンの節電に関する実態調査(ダイキン工業)
エアコンの効果的な節電術で削減できる消費電力量を4つのケースで調査(ダイキン工業)
従量電灯B・C(東京電力エナジーパートナー)


筆者:稗田 恵一
複数のIT企業でシステム管理業務、顧客向けサポート業務に従事したのち、大手ショッピングセンターで設備管理業務に従事する。2017年よりWebライターとして独立。ITや設備の管理経験を活かし、IT・設備・住宅など、読者に対して技術的な分野をわかりやすく解説する記事を多数提供している。ITや設備管理、FPに関する資格も保有中。


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