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「とりあえず払っといて、後で返す」一度も返したことない彼。半年後、彼とお店に行った時に別れを決意

  • 2026.8.1

車に戻ると忘れている

週末の外食は、いつも同じ流れで終わりました。伝票を持って立ち上がるのは私で、彼はスマホを見ながらあとをついてきます。

「とりあえず払っといて、後で返す」

レジの前でそう言われて、私がまとめて払う。車に戻る頃には、彼はもうその話をしていません。

「来週どこ行こうか」

「その前に、さっきの」

「あ、うん。今度ね」

その今度が来ないまま、また次の週末になりました。最初の頃は、こちらも気にしていませんでした。次に会ったときに渡してくれるのだろうと思っていたんです。

ひと月に4回ずつ

決済アプリの履歴を開いたのは、なんとなくでした。同じ店の名前が、ひと月に4回ずつ並んでいました。

一回あたり2000円前後。合計を出したら、半年で5万円近くになっていました。

彼と交わした約束の数だけ、数字が増えていた計算になります。

レジの前で待った

その週末、私は伝票を持たずにレジに並びました。

「ごめん、今日は自分のぶんだけにするね」

「え、なんで急に」

「半年で5万円、まだ返ってきてないから」

彼の視線がレジのほうへ動きました。

後ろの列は少しずつ伸びています。

ため息をひとつついてから、彼はようやく財布を開きました。

出てきたのは、角の擦れたカードでした。端末に当てると、支払いは一度で通っています。

「今出せないだけで、忘れてたわけじゃないんだよ」

そう言いながら、彼はもう一度、財布の中をのぞき込んでいました。

「細かいのしかないって、毎回言ってたよね」

彼は財布を閉じて、何も答えませんでした。

後ろに並んでいた人が、伝票を持って一歩前に出ます。

店を出るまでのあいだ、彼は一度も顔を上げませんでした。

「返す気、最初からなかったでしょ」

「そんな言い方しなくてもいいだろ」

「言い方の話じゃないよ。半年、待ったんだから」

駐車場で別れて、その日を最後にしました。

あとから一度だけ、まとめて返すという連絡が来ましたが、金額には触れていませんでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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