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自然消滅させた彼女と2年後に再会した俺の問い

  • 2026.8.1
ハウコレ

「また連絡してもいい?」と絞り出した俺の目の前で、彼女の左手が光を受けました。返ってきた答えは、2年前の自分への答えでもあったのです。

「明日返そう」と思い続けた1か月

仕事が立て込んで彼女への返信が1日遅れた頃までは、まだ大丈夫だと思っていました。

「明日ちゃんと返そう」そう自分に言い聞かせながら、通知だけは開いて既読をつけていました。

「体調どう?」「今度いつ会える?」

並んでいく問いかけを、俺は開いては閉じ、開いては閉じを繰り返していました。返信のハードルは、1日ごとに高くなっていきました。

「今さら」の言い訳が積もっていった数日

目を覚ますと、いつも来ていた彼女からの通知が来ていませんでした。開いてみれば、彼女からの最後のメッセージは1週間以上前で止まっていました。「元気?」と打ちかけた入力欄を、俺は空にしたまま画面を閉じました。

今さら何を送っても、届く言葉には見えませんでした。返さなかったのは俺なのに、送るタイミングを失ったと感じている自分の身勝手さがいやになりました。

2年ぶりの背中に、俺は反射的に声をかけた

駅ビルのカフェで、俺は2年ぶりの背中を見つけました。反射的に「久しぶり」と声をかけたら、彼女は振り向いて少し目を見開きました。

「元気にしてた?」までは軽く言えました。「懐かしいね、また連絡してもいい?」の一言だけは、2年前と同じ距離感を装いながら、内心で絞り出していました。

「ごめん、来月結婚するの」

彼女はそう答えて、左手を軽く挙げました。薬指の指輪が窓の光を受けて、俺の視界の中心で輝いていました。

そして...

彼女がカフェを出ていったあと、俺は席に座ったまま、冷めていくコーヒーの表面を見ていました。あの1か月、忙しさを口実にした先で失ったのは、彼女だけではなく、返信1つに向き合えなかった自分そのものだったのだと知りました。

(20代男性・フリーランス)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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