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老後資金の1000万を失い借金を背負う地獄の日々に……投資詐欺にだまされた世帯年収700万・56歳女性が背負う家族への罪悪感

  • 2026.7.30

SNSを通じた投資詐欺で、約1000万円もの大金を失った岐阜県の56歳女性。老後の不安を解消するために投資を始めたものの、その実態は詐欺ですべてを奪われてしまいました。生活費のために借金を重ねる地獄の日々を経験し、お金がない恐怖と家族への罪悪感に押しつぶされそうになったという女性。深い喪失感を味わった当時の過酷な状況や解決に向けた奮闘について教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年7月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である56歳女性のプロフィールは以下の通り。

  • 回答者本人:女性(56歳)
  • 居住地:岐阜県
  • 家族構成:自分(56歳)、夫(55歳)、長女(27歳)、長男(24歳)
  • 回答者の職業:会社員(正社員)看護師
  • 配偶者の職業:自営業・フリーランス
  • 現在の世帯年収:約700万円
  • 回答者個人の年収:約500万円
  • 住居形態:戸建て(注文住宅)
  • 現在の金融資産状況:なし

SNSのオプチャであおられ……元本保証をうたう投資詐欺の罠

岐阜県に住む56歳の看護師の女性は、夫と2人の子どもを持つ4人家族。世帯年収は約700万円で安定しているように見えますが、現在の金融資産は「なし」と回答しています。実は女性は過去にSNSを通じた投資詐欺に遭い、約1000万円もの大金を失っていたのです。

被害の入り口は、Instagramから誘導されて参加したLINEのオープンチャット(以下、オプチャ)でした。そのオプチャの参加人数は1000人ほど。オプチャ内では、参加者が「一定の取引所に投資して、それぞれの成果など報告していました」と振り返ります。

「いい結果が出て増資しました」と報告する人もたびたび出ており、女性もその流れに乗ってしまったのだとか。しかし、その実態は出資者から集めたお金を配当に回すことで、運用がうまくいっているように見せかける「ポンジスキーム」でした。

結局、女性が投資したお金はすべてゼロに。女性は「元本は保証するとうたってあったのに、事件後に記載内容がすり替えられていました」と明かします。

被害者が多くいたことで、事件の主犯格は指名手配されたもののいまだ捕まっていないのだとか。女性が参加する被害者の会のオプチャには、女性と同じように巨額の損失を出した人が大勢いるそうです。

お金がない恐怖でパニックに。借金を抱える地獄の生活

「勉強不足で安易に考えていたため、簡単にだまされてしまいました」と、自身の落ち度を激しく悔やむ女性。約1000万円を失ったことで生活は一気に苦しくなりました。その生活を立て直すために借金を背負った女性は、現在も必死に働きながら返済を続けています。

だまされたと分かった当初は、お金がない不安から夜も眠れなかったという女性。「動悸がしたり、冷や汗をかいたり、なんでもない時にパニック発作みたいになったり。毎日お金の不安が膨らんで、この頃が一番の地獄でした」と過酷な日々を振り返ります。

女性にとって、現金が手元にないことは不安を通り越して「恐怖」でした。「いつでもすぐに使えるお金が手元にないと、こんなにも苦しいのかと痛感しました」と吐露。

当時はちょうど、老後2000万円問題などが注目されていた時期でもあり、自身の老後に不安しかなかったと言います。女性は「最悪死ねばいいかとも思いましたが、鉄のメンタルなので今は必死に働いています」と、現状を打ち明けてくれました。

家族への罪悪感と叶えた一部返金……すべてを失って得た痛切な教訓とは?

詐欺に遭った当時の心境について「悔しいというよりも喪失感でした」と表現する女性。お金を増やして家族に楽をさせてあげたい、との思いから投資を始めたはずが、結果として家族に多大な迷惑をかけることになってしまいました。

女性は「まさか自分が詐欺に遭うなんて思ってもみませんでした。家族に迷惑をかけてしまった罪悪感に押しつぶされそうでした」と苦しい胸の内を吐露します。

実際、被害者のオプチャ内では、投資の利益で家を買い、会社も辞めてしまったという被害者が「もう死ぬしかないです」との書き込みを残して、コメントが途絶えてしまう出来事もあったそう。一方の女性も友人にも相談できず、不安や悲しみ、いろいろな感情が渦巻いていたと言います。

そんな女性に転機が訪れます。オプチャ内での情報共有がきっかけで、投資詐欺に強い弁護士に依頼することができたのです。

弁護士が犯人の口座を凍結してくれたおかげで、女性のもとには口座に残っていた金額からほんの一部だけお金が戻ってきた、とのこと。女性は「弁護士さんが返金のために奮闘してくださり、少しでも不安がなくなっていきました」と、専門家の親身な対応が心の支えになったと言います。

もし当時に戻れるなら、との質問に「顔の見えない相手は信用しない。知らない人にお金を渡さない。大切なお金を守る方法を考えるべきだったと思います」と回答し、強い後悔をのぞかせる女性。

最後に「知らない人は信じてはいけません。知らない人にお金を預けてはいけません」とシンプルながら重みのあるメッセージを伝えてくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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