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母がマルチ商法で作った借金で弟が進学を断念、一家離散に!年収150万・30歳女性が負った「一生消えない傷」

  • 2026.7.30

知人から強引な勧誘を受け、家族のために少しでも稼ごうとマルチ商法に手を出した母。その結果、母は多額の借金を重ね、家族はバラバラに——。大阪府の30歳女性はそんな過去の日々を「一生消えない傷」だと振り返ります。過酷な経験をした女性に、食べるものにも困ったという地獄の日々と、その経験を経たからこそ言える「最悪の末路を避ける唯一の方法」について教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年7月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である30歳女性のプロフィールは以下の通り。

  • 回答者本人:女性(30歳)
  • 居住地:大阪府
  • 家族構成:自分(30歳)、母(55歳)、弟(27歳)
  • 回答者の職業:パート・アルバイト
  • 回答者個人の年収:約150万円
  • 住居形態:マンション(賃貸)
  • 現在の金融資産状況:負債が大きく、資産は皆無

母が家族のためにと手を出したマルチ商法……優しさにつけ込まれ借金地獄へ

大阪府の賃貸マンションで暮らす30歳の女性。パート・アルバイトで働く女性の年収は約150万円で、負債が大きく貯金もできないという苦しい生活を送っています。

そんな女性が自らの身に起こった「お金のトラブル」として明かしてくれたのは、過去のあまりに過酷な極貧生活。母親がマルチ商法に手を出し、多額の借金を重ねてしまったというエピソードでした。

あるとき、古くからの知人に「高額な浄水器や健康食品の購入と、会員を増やすことで利益が得られるというマルチ商法に勧誘」された母親。

最初は断っていましたが、「母の優しさにつけ込み、断れない状況を作り出し、母を巧妙に操って」いたという知人に押し切られる形で、高額な商品を複数購入してしまったと言います。

そんな母親の行動について、その背景には知人からの勧誘に加え「家族のために少しでも稼ごうという純粋な気持ち」があったのではと推測する女性。ところが、その母親の選択が「一家を地獄に突き落とすことに」。

マルチ商法に手を出してしまった母親は商品を売るために多数の在庫を抱える必要に迫られ、結果として消費者金融から高い利息でお金を借りる事態に陥ってしまったのです。

家族3人の1日の食費はたったの100円!睡眠3時間で働き詰めた母は倒れ、弟の進学の夢も奪われた

母は自ら作ってしまった借金を返すため、昼はパート、夜は清掃の仕事を掛け持ち。毎日の睡眠時間は平均3時間という働き詰めの日々を送りました。

さらに借金返済のため、女性一家は食費を極限まで削ることに。母親、女性、弟の家族3人の1日の食費はたったの100円で、「大量購入したもやしと業務用の安いレトルトカレーを薄めて食べる生活が毎日続きました」と明かします。

そんな生活を送った結果、一家全員が栄養失調気味に。日々の生活で電気やガスが止まることも度々あり、人間らしい生活を送ることすら困難になってしまいました。

当時は弟が進学を控えた時期でしたが、借金返済で学費もままならないため、弟は進学を断念せざるを得ませんでした。女性は今でも、「弟の進学の夢を奪ってしまったこと」が、何よりつらかったと振り返ります。

近所からの目も冷たく、生活が荒れていく中で家族の絆は崩壊。家の中は常に険悪な雰囲気が漂っていました。

最終的には過労が重なった母が心身のバランスを崩して入院。一家は住んでいた家を追い出され、バラバラになって生活することになってしまいました。

借金の督促におびえる日々、なんとか解決方法を探るものの……

「自分がもっと働いて母を支えられなかったのか」。そんな後悔と、母をそそのかした知人への激しい憎しみで、心が壊れそうだったという女性。毎日、借金の督促状が届くポストを開けるのが怖く、チャイムが鳴るたびに心臓が止まるような恐怖を感じていました。

「将来への希望が一切持てず、このまま一生、借金返済のために生きていくしかないのだという、出口のないトンネルの中にいるような気分でした」と、当時の絶望的な心境を吐露します。

女性は消費者生活センターに連絡し、契約のクーリングオフの可能性も探りましたが、契約から時間が経過していることや、商品を開封させられていたことなどが災いし、適用は叶いませんでした。

その後、弁護士を訪ね自己破産の相談をしましたが、家族全体で背負った負債の一部は残る可能性があると説明され、途方に暮れる結果に。さらに、依頼しようにも着手金さえ捻出できず、結局は自分たちの努力だけで立ち向かわなければならないという現実に打ちのめされてしまいました。

あのとき、別の行動をしていれば……トラブルを経て気づいた「最悪の末路を避ける唯一の方法」

母親はその後、自己破産の手続きを進めることに。しかし、ゼロからの再スタートとはほど遠い状態だと言います。

多額の負債は整理できても、母の病気や弟の進学問題など負った代償はあまりにも大きいものだったため、女性は「トラブルが解決したという実感はありませんでした」と明かします。

今も「精神的にも経済的にも回復する見込みはなく、この経験は一生消えない傷として私たちの心に残り続けることになりました」と、女性は重い現実と戦っています。

もし、トラブルが起きる前に戻れるなら……。女性は、最初にマルチ商法の勧誘を受けた時点で、知人と即座に縁を切るよう母親に伝えるべきだったと、悔やんでいるそうです。

さらに、母が借金をしてまで商品を買おうとしたときにも、家族全員で緊急会議を開き、弁護士を連れて契約を無効化する行動を即座に取るべきだったと続ける女性。

少しでも危ないと感じたら、外部の専門家の力を借りる——それが「唯一の正解だったと強く思っています」。

一家の身に起きたトラブルを通して「家族であっても、金銭的なことは常に透明性を持ち、誰かが変な話に巻き込まれていないか監視し合う必要があると学びました」という女性。

最後に「身内が甘い言葉に乗った時は、迷わず第三者である専門家に介入してもらうことが、最悪の末路を避ける唯一の方法だと理解しました」と教えてくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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