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父の正義感が招いた家族の地獄……内部告発で父親の給料が激減、自身は適応障害に追い込まれた年収400万未満・36歳男性、10年後の意外な現状

  • 2026.7.30

父親の強すぎる正義感が、平穏な家族をどん底に突き落とした——。千葉県の36歳自営業男性は、過去に父親が勤め先の不正を告発しようとした結果、給料を大幅に減額され家族崩壊の危機を経験。自身も適応障害になるほどの地獄の生活を送った末、人とのかかわりを避けて生きてきたと言います。ところが、それから10年以上が過ぎ、男性がたどったのは意外な道で……?過酷な実体験とあわせて、詳しく教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年7月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である36歳男性のプロフィールは以下の通り。

  • 回答者本人:男性(36歳)
  • 居住地:千葉県
  • 家族構成:自分(36歳)、父(63歳)、母(61歳)、妹(28歳)
  • 回答者の職業:自営業・フリーランス(クリエイター)
  • 現在の世帯年収:約800万円
  • 回答者個人の年収:400万円未満
  • 住居形態:戸建て(注文住宅)
  • 現在の金融資産状況:貯蓄約700万円、仮想通貨約100万円(※家族全体の余剰資産)

父の正義感が仇に……会社の不正を告発したら月給がたったの2万に

千葉県でフリーランスのクリエイターとして働く36歳の男性。60代の両親、20代の妹ともに実家で暮らしており、家族全体での世帯年収は約800万円です。

そんな男性一家は10年ほど前、父親の勤め先でのトラブルが原因で、地獄のような日々を送ったことがあると言います。

当時、食品関係の大手企業で営業課の部長を務めていた父親。ある日、社内調査で食品・流通に関する不正が発覚しました。

役員たちは父親に「もみ消すように」と指示。しかし正義感が強い性格の父親は、不正を明るみにしようと試みたと言います。

役員たちとの話し合いに臨んだ父親ですが、証拠は全て消され、ほかの社員からも無視されてしまう事態に。最終的には月60万円以上だった月給が2万円まで減らされてしまいました。

給料を激減させることで、自主退社へ追い込もうとする会社の嫌がらせ。しかし父親は退職を断固拒否し、その結果「2万円、8万円といった一桁の給料で家族は暮らす羽目になりました」。

家族の絆も崩壊。適応障害になるほど追い詰められた日々

父親の給料が大幅に減った事態を受け、専業主婦だった母親はパートで働き始めます。ところが、パートで得られる稼ぎは月14万円ほど。生活費は圧倒的に不足しました。

当時、会社員だった男性が給料のほとんどを家に入れましたが、足りず「当時まだ10代だった妹がアルバイトを始めました」と男性は振り返ります。

生活レベルは一気に落ち、食べるものもランクダウン。両親は洋服も買わずお風呂にも入らない有様で、妹は「こんな家嫌だ」と彼氏の家に泊まるようになってしまいました。

自分だけがまじめに働き、家に帰ってきたら家事をして稼ぎのほとんどを家に入れる——。そんな日々を「地獄の生活」と振り返った男性。ついには男性自身が精神的に追い詰められて適応障害になってしまいました。

当時、お金がないこと以上に「家族の絆がバラバラになったこと」が一番堪えられなかったと吐露する男性。

窓際社員にされた父親は、家に帰ると酒を飲んで会社の悪口を言い続け、母親もパート先の悪口ばかり。「結局、給料の未払いや嫌がらせが1年以上続いたのには本当に辟易した」と当時の辛すぎる状況を教えてくれました。

孤立無援の末に母が提案した解決策、父の決断は?

家族なんて見捨てて生きていこう——。そう、幾度となく考えた男性ですが、まだ18歳の妹を思い、自分が支えなければと必死に踏ん張りました。

生活苦から周囲のさまざまな人にお金の無心をしましたが、貸してくれる相手はいないばかりか、家族全員が多くの知人や親戚とのつながりを失う事態に。孤立無援で打つ手なしの現状をどうにか解決しようと、母親は父親にある提案をしました。

それは「内部告発をしない、この件は知らなかったことにする」との始末書を書いて役員に提出することでした。この提案をのんだ父親。役員や社長からはさらに「私が今回申し立てた事柄は一切うそであった」という念書まで書かされたと言います。

その結果、家族の生活は平穏を取り戻しました。それでも、もし当時の父親に声をかけられるなら「解雇になってでも内部告発をして、正しい監査、処罰を受けるべきだと言いたいです」と男性。家族を思ってした両親の行動が、今も男性に後悔を抱かせています。

トラブルから10年が経過、男性も父と同じ轍を踏んでクビに……

この過酷な経験から、約10年にわたって「会社でも組織でも、必要以上に深く関わってはいけない」と自らを戒めて生活してきたという男性。人と深くかかわらず、フリーランスとして生きてきました。

2年前、そんな男性に転機が訪れます。地元で有名なNPO団体に所属し、監事に就任したのです。ところが、そこで男性が気づいてしまったのは、そのNPO団体の不正。男性は「結局、私も父と同じように無駄な正義感から、今年2月に内部告発をしました」と振り返ります。

その結果「もみ消され、監事を剥奪され、『みんながあなたと仕事したくないと言ってる』と言われて解雇になりました」とのこと。

自らの身にも起きたまさかの結末。男性は最後に「10年前のあの出来事がちゃんと教訓になっていなかった自分を一番後悔しています」と教えてくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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