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「あれ?伝えましたよね?」新築の完成間近、30代夫が放った“思わぬ一言”…元住宅営業マンが青ざめたワケ

  • 2026.9.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

まれに、家づくりの打ち合わせに、ご夫婦がそろわないケースがあります。急な仕事や子どもの体調不良などの理由で、どちらかが来られなくなるパターンです。

とはいえ、引っ越しの日が決まっていると、打ち合わせそのものを延期しにくいこともあります。そのため、営業マン時代の私は「ご夫婦で参加できるように、できるだけ予定を調整してください」とお願いしていました。

ですがその言葉は、来られない日をどう乗り切るかの答えにはなっていませんでした。ある新築の現場で、私はそれを思い知らされます。

「伝えましたよね?」駆けつけた現場で起きたこと

担当したのは30代の共働きのご夫婦です。

図面もできあがっていて、残る打ち合わせはわずかというころだったと記憶しています。

欠席した日の要望が、届いていなかった

ある回の打ち合わせで、奥さんがお子さんの発熱で欠席することになりました。その日、キッチンのダウンライトを増やしてほしいという要望を、旦那さんに託していたといいます。

問題が発覚したのは、完成が近づいたころでした。現場を見に行ったご夫婦から、ダウンライトが増えていない、と連絡が入ったのです。

駆けつけた私を見て、奥さんからは「夫から、増やしてほしいって聞いてませんか?」と尋ねられ、旦那さんからは「あれ?伝えましたよね?」と同意を求められました。

しかし私には、それを聞いた記憶も話し合った覚えもありません。もしも、自分の失念だったら…。私は焦りました。

打ち合わせノートと図面をその場でご夫婦と一緒に確かめましたが、ノートに記載はなく、図面にも追記の赤入れはありませんでした。

「現状のままで」に収まった顛末と、私の反省

その後、旦那さんは、ご自身の言い忘れに気づいたようです。今から増やす場合の工事と費用をお伝えしましたが、ご夫婦の答えは「現状のままでいいです」。

最終的に、照明は当初こちらでプランした数(現状のまま)で問題なかったそうです。このご夫婦とはその後も良好な関係が続き、お客さまもご紹介いただきました。

ただ、ご夫婦の伝え方だけの問題として片付けることはできません。議事録を渡す仕組みがあれば、欠席した奥さんが記載のないことに気づく機会をつくれました。当時の私は、それを持っていませんでした。

欠席した側の要望は、なぜ消えやすいのか

打ち合わせは、その日の議題が決まっていることがほとんどです。

議題に載った項目は決まるまで話し合いますが、欠席した方の要望は、出席した方から話が出なければ、そのまま消えてしまうことがあります。

加えて、新築の要望は、それぞれ人によって重みが違います。自分が毎日立つ場所の1灯と、あまり使わない場所の1灯では、重要度が違うのです。その実感の差が、伝言を軽くします。

夫婦のあいだに気まずい空気が流れるのは、問題なのが照明そのものではなく、「自分の大切な望みが相手に届いたかどうか」だからです。

欠席する日の要望を、どう渡すか

では、要望が途中で消えてしまうのを、どうすれば防げるのでしょうか。

まず考えられるのが、リスケジュールです。全員が参加できる日に、予定を組み直します。欠席者だけビデオ会議で参加する方法もあります(対応できるかどうかは会社によります)。

夫婦そろっての出席も予定の組み直しも難しい場合は、要望をパートナーに口頭で預けないことです。紙に書いて、必ず担当者に渡してもらいます。事前に、メールを送っておくのでもいいでしょう。

出席する側は、冒頭で「今日、預かってきた要望があります」と担当者に伝えます。それだけで、欠席者の要望が議題に上がりやすくなります。

担当者に頼めることもあります。後日、議事録をメールで送ってもらうのです。会社によっては、クラウドで打ち合わせの記録を共有する仕組みもあります。

出かける前の「伝えておきたいこと、ある?」

要望の重みの差は、埋めるのが難しいものです。ですが、伝言の渡し方は変えられます。避けたいのは、「口頭で預ける」という渡し方です。

打ち合わせに1人で参加するなら、出かける前にひと手間ほしいところです。

「伝えておきたいこと、ある?」と聞き、メモに控えて持っていく――そうすれば、気まずい空気になるのを避けられるでしょう。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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