1. トップ
  2. 住まい
  3. 販売店「内部クリーンは切らないで」忠告を無視した結果→9月連休にエアコンが…30代夫を襲った悲劇【一級建築士は見た】

販売店「内部クリーンは切らないで」忠告を無視した結果→9月連休にエアコンが…30代夫を襲った悲劇【一級建築士は見た】

  • 2026.9.25
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

「連休の涼しい日に、『今年はもう冷房は終わり』とエアコンを止めたんです。数日後につけたら、部屋がカビのにおいでいっぱいになってしまって…」

そう話すのは、6年前に郊外の住宅地に大手ハウスメーカーで注文住宅(4LDK・延床約100㎡/土地約138㎡、約5,000万円)を建てたAさん(30代・妻と子ども1人の3人暮らし)です。結婚6年目の共働きで、エアコンの設定はいつもAさんが担当しています。

シルバーウィークの前半、朝晩の涼しさを機にリビングのエアコンを止め、リモコンをしまいました。連休後半に暑さが戻ってつけると、酸っぱいようなカビのにおいが広がったのです。吹き出し口の奥には黒い点が見えました。

取り付け時、販売店から「内部クリーン(停止後に内部を乾かす運転)は切らないで」と説明は受けていましたが、この夏、停止後の温風と音が気になったAさんが解除していたのです。

止めたエアコンの中は、湿った暗い箱

冷房中、内部の熱交換器(空気を冷やす部分)には結露の水がつき続けます。運転を止めると、湿ったまま暗く閉じた箱になり、カビが育つ条件がそろいます。内部クリーンは停止後に内部を送風で乾かしてカビの成長を抑える機能ですが、すでについたカビやにおいは取れません。

しかも9月は気温が下がっても湿度は夏と同じくらい高く、カビが育つ条件は続いています。乾かさずに止めるのは、一番カビを育てる止め方でした。

解除していた「内部クリーン」

Aさんの家では夏の間ずっと内部クリーンが働かず、毎日湿ったまま止まっていました。夏じゅう育っていたカビが、連休の停止で勢いづいたのです。においの元は熱交換器や送風ファンのカビとほこりで、フィルターを洗っても届きません。吹き出し口に黒い点が見えるころには、内部のカビはかなり進行しています。

Aさんは自分で掃除を試み、内部クリーンは切らないことを妻に約束しました。まずフィルターを洗い、送風運転を3〜4時間かけて内部を乾かし、内部クリーンを再設定しました。

それでもにおいが残り、業者に内部洗浄を依頼。約1万5,000円かかりました。

冷房の終わりに、ひと手間

内部クリーンは1回数円の電気代で、止めるたびに自動で内部を乾かす賢い機能です。連休は、フィルターや吹き出し口を落ち着いて掃除できる好機でもあります。

・内部クリーンは切らない(室内の温度上昇が気になる場合は外出時に行う)
・冷房の最後の日は、送風を3〜4時間かけて内部を乾かしてから止める
・フィルター掃除は2週間に1回。吹き出し口の黒い点は内部のカビの合図
・においが取れなければ業者の内部洗浄へ

今日エアコンを止める前に、内部クリーンが「入」になっているか一度確かめてみてください。

参考:
エアコンの内部クリーン運転のしくみと運転条件は(パナソニック)
内部クリーンは毎回必要ですか(ルームエアコン)(ダイキン)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ