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新築購入した40代夫婦「薄い…」壁紙が貼り上がった日にかかってきた電話…あえて淡い色を選んだのになぜ?

  • 2026.9.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

寝室の1面だけ色や柄を変える、いわゆるアクセントクロス。カタログをめくり、気に入った1枚を選ぶ――多くの人が、この手順で決めているのではないでしょうか。

ところが、貼り上がった壁を見て「思っていたより薄い」と感じる人が少なくありません。とはいえ、選んだ色のセンスが悪かったわけではないのです。

原因は色そのものではなく、決め方にあります。私が立ち会った現場の話から、失敗しない手順を書いてみたいと思います。

「上品できれい」と選ばれた1枚…貼り上がった日にかかってきた電話

注文住宅の営業をしていたころ、40代のご夫婦と小学生の男の子2人のご家族が建てた新築で、色決め(仕様打ち合わせ)に立ち会いました。

寝室の壁の1面にアクセントクロスとして選ばれたのは、淡いブルーグレーに白い斜め格子が入った壁紙でした。上品で、私も素直にきれいだと思いました。

ただ、残る3面は白です。「とても上品な色柄ですね。ですが、壁紙は広い面積に貼ると色が飛んで薄く見えるので、貼ったときに他の3面と差がつきにくいかもしれません」と伝え、少し濃いグレイッシュブルーのサンプルも並べて出しました。

ご夫婦は2枚を見比べ、「ちょっと濃いかな…」とつぶやきながら、最初に選んだ淡いほうを採用されました。

電話が鳴ったのは、クロスが貼り上がった日。引き渡し前の現場を見に行ったご夫婦から「薄い…やっぱり勧めてもらった壁紙のほうが良かったかも」と相談を受けたのです。

私が「貼り替えは可能です」と伝えたところ、「せっかく新築するんだから」と思い切って、より濃い色に貼り替えることになりました。

貼り上がった寝室を見て、ご夫婦は「こっちで良かった」と満足そうでした。

壁が薄く見えたのは、いくつかのことが重なったから

なぜ、こんなことになったのでしょうか。

面積が広がると、色の見え方が変わる

じつは、色は面積が変わると見え方が変わります。A4ほどのサンプルと壁一面に貼られた壁紙では、面積が100倍以上違います。

ご夫婦が選ばれたアクセントクロスは、もともと白との差が小さい色でした。明るい色は広い面ほど明るく見えるため、隣の白い3面との差はいっそう縮まって見えます。

細い白の格子柄は離れるほど地の色に溶けて、全体をさらに白へ近づけます。

アクセントクロスは1面だけで完結しない

また、アクセントクロスは1面だけで完結せず、残る3面や床、建具(ドアや引き戸)との関係のなかで決まります。

実際に貼ってみると印象が変わるのは、このような理由によるものです。

壁紙のサンプルは、1枚ずつ手に取れるようにできています。そのため、どうしても単体で判断しがちです。

だからこそ、貼り上がりをイメージしながら選ぶ必要があります。センスの問題ではなく、見方の問題です。

見るのは色ではなく、2枚の差

どうすれば、このような失敗を防げるのでしょうか。

隣に貼るクロスのサンプルを並べる

まず、アクセントクロスのサンプルは1枚で見ないようにします。必ず、他の3面に使うクロス(多くは白です)のサンプルを隣に置きます。

見るべきは、色そのものではなく、2枚のあいだに生まれた差の大きさです。

判断する言葉も変えます。「きれいかどうか」ではなく「意図した差になっているか」。

あえて差を小さく抑え、落ち着かせる選び方もあります。困るのは、意図せず差が消えてしまうことです。

壁に当ててもらい、2~3メートル離れて眺める

手元で決めないことも大切です。担当者にサンプルを壁へ当ててもらい、2~3メートル離れて眺めます。

商談室のテーブルにサンプルを置いて見る距離と、寝室で壁を眺める距離はまったく違います。角度も違いますよね。

可能なら、床材と建具のサンプルも並べてみてください。

アクセントクロス選びは色を選ぶ作業ではなく、部屋全体の調和を整える作業――つまり、インテリアコーディネートの一部なのです。

同じ壁でも、光の当て方で見え方がガラッと変わることもあります。

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決める前の数分が、貼り上がりの景色を変える

このご夫婦は、引き渡し前だったため、追加費用はかかりましたがスムーズに貼り替えられました。住み始めてからでは、家具を動かし、日程を組み、費用もさらに余分に用意することになります。だからこそ、決める前の数分が効いてきます。

アクセントクロスの色柄を決める機会があったら、1枚だけで判断せず、隣に貼る壁紙も置いて離れて眺めてみてください。それだけで、貼り上がった壁にずいぶん近い景色が見えてくるはずです。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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