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お盆に両親を呼んだのに…30代夫婦が庭での初BBQで後悔「家と庭を何度も往復して…」なぜ?【一級建築士は見た】

  • 2026.8.14
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

「お盆に両親を呼んで、庭で初めてバーベキューをしたんです。そこで気づきました。手を洗う水道も、電源も、外にひとつもない。結局、家と庭を何度も往復して…庭って、水と電気がないとこんなに不便なんですね」

そう話すのは、3年前、郊外の住宅地に、地元の工務店で注文住宅(4LDK・延床約98㎡/土地約147㎡、約5,700万円)を建てたUさん(30代夫婦・子ども2人の4人暮らし)です。

外構の打ち合わせでは、工務店から「水栓は立水栓にしますか、散水栓にしますか。屋外コンセントは付けますか」と確認を受けていました。当時は予算の調整しどころ。「水やりはホースで足りるし、外で電気は使わない」と考えて、散水栓のみ・コンセントなしを選んだのです。

散水栓だけの庭は、水も電気も「家の中頼み」

散水栓(地面に埋めた箱の中に付く低い蛇口。ホースをつないで使う前提の水栓)は、場所を取らず費用も抑えられる一方、手洗いには不向きです。立水栓(柱型の高さのある蛇口。手洗いやバケツ給水がしやすい水栓)がなければ、タレの付いた手も、洗いたい野菜も、行き先は家の洗面所と台所だけ。当日のUさん宅は、網戸を開けては閉める往復が続きました。

電気はもっと困りました。煙を控えようと用意したホットプレートのコードは、屋内のコンセントから窓の隙間を通すことに。窓に挟まったコードの断線や、屋内用器具の屋外使用による漏電が不安になり、カセットコンロの持ち合わせもなく、結局ホットプレートは断念。台所で焼いては庭へ運ぶ係が生まれました。

Uさん夫婦はどう対応したのか

後日、工務店に相談して二つの工事を頼みました。一つは、散水栓からの配管を生かした立水栓の増設。工事費込みで数万円からとなり、配管を延ばす距離によって金額が変わります。もう一つは、外壁への防雨型屋外コンセントの増設。こちらは電気工事店の担当で、費用は配線の距離次第で1万円台から数万円ほど。Uさん宅は2万円弱でした。

庭の設計は「何をするか」から逆算する

家のすぐ外でバーベキューやプールが完結する気軽さは、戸建ての庭の醍醐味です。準備も片付けもドア一枚分の距離で済み、夏の家族イベントの定番になります。一方で、外の水と電気は「あとから欲しくなる」設備の代表格。以下を確かめてみてください。

・外構の打ち合わせでは、バーベキュー・プール・洗車など「庭で何をするか」を先に挙げて、水と電気を計画する
・散水栓だけの家は、立水栓の増設という手がある(工事費込みで数万円から。配管の距離で変わります)
・屋外の電気は防雨型の屋外コンセントで。屋内用の延長コードを窓や網戸に挟んで使うのは避ける

水と電気の段取りさえ整えば、庭は真夏の一番近い行楽地になります。

参考:
電源コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)(製品評価技術基盤機構)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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