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お盆の来客前に見直したい!元住宅営業マンが目撃した、ぴかぴかの家なのに「玄関が臭う」ワケ

  • 2026.8.9
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

お盆は、人が集まる季節です。前日から片付けて、玄関も掃いて、準備は万全。と言いたいところですが、その「万全」を確かめたのは自分ですよね。

じつは人の鼻は、同じニオイをしばらく嗅ぐと、それを捉えにくくなるといわれています。まして来客の準備で家にこもっていれば、鼻はもう自宅のニオイに慣れきっています。

なかでも気をつけたいのが、ゲストが最初に足を踏み入れる玄関。芳香剤で香りを足しても、ニオイの元が残っていれば、また気になりはじめることがあります。

ぴかぴかの家が、いつもいいニオイとはかぎらない

注文住宅の営業をしていたころ、何軒ものお客さまのお宅にうかがいました。玄関でクツを脱ぐたび気になったのは、部屋の美しさよりもニオイです。

印象に残っているのは30代のご夫婦のお宅。外回りの多い営業職という旦那さんが、間取りの相談でこう話しました。

「シューズクロークを広めにしたいです。クツが多くて、玄関に出しっぱなしになってしまうので」

リビングはものが少なく、きれいに片付いています。それでも玄関だけは、外から入った瞬間に空気が重いと感じました。

対照的だったのが、小学生のお子さんがいる40代のご家族。玄関には縄跳びやサッカーボールが出たまま。それなのに、ニオイは気になりません。

「クツはげた箱へ。それだけは家族全員で徹底しているんです」

奥さんの言葉に、はっとしました。差が出ていたのは掃除の行き届き方ではなく、玄関に置かれたクツの扱いだったのではないか――と。

ニオイの元は、クツのなかにあるかもしれない

玄関のニオイの元になりやすいのが、蒸れたクツのなかです。

ただし、足の汗そのものが臭っているわけではありません。汗自体はほとんど無臭だからです。

ニオイをつくっているのは、皮膚の常在菌

本当の原因は、皮膚の常在菌にあります。菌が汗や皮脂、はがれ落ちた角質を分解する際に、イソ吉草酸(納豆やチーズのようなニオイ成分)が生まれるといわれています。

このニオイ成分や菌がクツの内側の素材に染み込むと、クツ自体が「ニオイの発生源」になってしまいます。

窓を開けて換気しても、発生源が玄関にあるかぎり、時間が経つとまた気になりはじめるでしょう。

芳香剤より、無香料の消臭剤が向く場面

芳香剤は手軽ですが、元のニオイに香りが重なって、かえって気になることもあります。汗をかいたシャツの上から香水をかけるようなものです。

発生源が残っているうちは、ニオイの成分に働きかける無香料の消臭剤や脱臭剤が向いているでしょう。

夏の換気には、見落としがちな落とし穴がある

「では、玄関の窓やドアを開けて換気しよう」と思いたくなりますよね。

しかし、開けっぱなしは不用心。さらに、夏は空気中に含まれる水蒸気の量が一年のなかでも多い時期です。

冷房で乾かした室内へ長く外気を入れると、ニオイが薄まる代わりに湿気が入ります。湿気は菌が増えやすい条件をつくり、カビが生えればそのニオイまで重なりかねません。

ニオイを追い出したつもりが、ニオイの元を育てていた――となる恐れもあります。

来客前にやりたい、3つのステップ

では、来客前にどんな掃除をすればいいのでしょうか。3つのステップに分けて、ご紹介します。

1. 出ているクツを減らす(ただし、脱ぎたてはしまわない)

まず、土間(玄関でクツを脱ぐ場所)に並んだクツをげた箱へ。土間に出しっぱなしのクツが多いほど、ニオイは玄関に広がりやすくなります。

ただし、脱いだばかりのクツをそのまま入れるのは避けたいところです。できればひと晩以上、室内の風が通る場所で陰干しして、しまうのは乾いたものだけにしましょう。

げた箱のなかにも、消臭剤や脱臭剤を。ニオイ成分を吸着するタイプは吸える量に上限があるので、パッケージの交換時期の目安を確認しておくと安心です。

2. 土間を掃く(拭くかどうかは素材しだい)

次に掃き掃除で、土間の砂やホコリを取り除きます。

拭き掃除に進むかどうかは素材しだい。天然石や仕上げをしていないモルタルは、水や洗剤がシミの原因になることもあります。

素材がわからないときは、引き渡し時の住まいの取扱説明書や仕様書で確認を。見当たらなければ、賃貸は管理会社、持ち家なら建てた会社や販売会社に聞くのが早道です。

判断がつかないときは、掃き掃除とクツの整理だけにとどめるほうが安心です。

参考:玄関のタイルのお手入れ・お掃除方法(株式会社LIXIL)

3. 窓は短く開けて、そのあと空気を動かす

夏場は、窓や玄関ドアを開け放つのは数分で切り上げたいところ。閉めたあとは、24時間換気と、サーキュレーターや扇風機を使って玄関の空気を動かします。

玄関ホールに掃除機をかけるなら、ホコリが落ち着く時間を計算に入れ、来客の直前ではなくお早めに。

玄関の空気も、おもてなしの一部

人の鼻は、同じニオイに慣れてしまうといわれています。裏を返せば、自宅のニオイを素直に受け取れるのは、帰宅して玄関のドアを開けた直後の、ほんの短いあいだだけです。

来客の数日前から、帰宅した瞬間の5秒だけ鼻に意識を向けてみてください。家族がいるなら、帰ってきた人にも聞いてみましょう。

家の顔である玄関が清々しければ、招くほうも招かれるほうも気持ちがいいものです。

玄関のニオイもおもてなしの一部と捉え、玄関掃除の力の入れどころを見た目のきれいさから空気へ、少しだけ移してみてはいかがでしょうか。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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