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「10万円ほどの出費に…」秋の連休の衣替えで妻が絶句→カシミヤコートを襲った“2〜3mmの穴”の正体

  • 2026.9.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。9月になり朝晩の空気が涼しくなってくると、そろそろ秋や冬の服へと衣替えを始める方も多いのではないでしょうか。

今回は、衣替えで出した服の虫食いに気づき、原因究明に追われたうえにコートを買い直すことになったJさんの事例を紹介します。

連休の衣替えで見つかったコート3枚の穴

分譲マンションの3LDKで夫と暮らす会社員のJさん(41歳)は、冬物の衣類を押し入れの衣装ケースに収め、夏の間は一度も開けずに過ごしていました。去年の秋の連休、朝晩が涼しくなったのをきっかけに、押し入れからケースを取り出して衣替えを始めます。

ところが、取り出したウールの上着2枚と、夫のカシミヤのコートとマフラーに2〜3mmの穴が点々と開いていました。慌ててケースの底を確認すると、4mmほどの毛が生えた幼虫と脱皮殻が残っています。

ケースの隅にあった防虫剤を手に取ると3年前に置いた品で、袋の表示の有効期間はとうに過ぎていました。夏を越す間に薬剤の効果が切れ、閉め切った箱の中で虫が増えていたのです。

お直し店で聞いた原因と、穴1か所ごとの補修代

Jさんは夫のカシミヤのコートを修繕できないかと、近所の洋服のお直し店に持ち込みました。店の職人は穴を見て、糸を1本ずつ織り込んで塞ぐ「かけつぎ」という技術で直せると答えます。

職人は被害の跡を指差しながら、Jさんに言いました。

「毛織物を食べるカツオブシムシの穴ですね。防虫剤を新しいものにして、服を詰め込みすぎなければ防げますよ」

Jさんは自宅にあるケースの様子を思い返します。防虫剤が3年前の品だったことに加え、衣類が多すぎてケースに押し込んでいたことを思い出しました。

かけつぎの料金は穴1か所ごとに発生します。夫のカシミヤコートは数か所の補修で1万円台です。一方で目立つ場所に穴が多かったウールの上着2枚は修繕を断念し、新しく買い直したため、合わせて10万円ほどの出費になりました。

カツオブシムシを防ぐ習慣と防虫剤の確認

ウールやカシミヤなどのお手入れは、着用後の丁寧なブラッシングと陰干しが基本となります。汗や雨で濡れた際や、食べ物で汚れた場合はクリーニングを利用しましょう。汚れが残った繊維は、虫の格好の餌になります。

また、保管の際は防虫剤を新品へ交換し、パッケージに記載された有効期間や収納容量ごとの規定量を守ることが大切です。箱の中に衣服を過剰に詰め込むと成分が十分に行き渡らないため、ふたが完全に閉まる分量へと整理してください。保管サービスを行っているクリーニング店もあるため、コートなど季節物でボリュームがある衣類を預けるのもおすすめです。

カツオブシムシ類は屋内で越冬する性質を持ち、押し入れの隅に落ちた繊維くずや埃も栄養源にして繁殖を続けます。衣替えの時期には収納スペースの底まで掃除機を念入りにかけ、年に一度は晴天の日に虫干しを行いましょう。まずは押し入れにある防虫剤の袋を手に取り、裏面の有効期限や推奨されている使用量を確認してみてください。

参考:衣類や食品を食べる害虫『カツオブシムシ類』(さいたま市)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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