1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今、その話するの!?」披露宴で仕事やお金の話をした親戚。私が感じた本音とは

「今、その話するの!?」披露宴で仕事やお金の話をした親戚。私が感じた本音とは

  • 2026.7.27

晴れやかな披露宴のさなかに

いとこの披露宴に、私は親族の一人として出席しました。

三十代になってからは、こうしたおめでたい席で、若い二人をそっと見守るのが、すっかり役目になっています。

会場は終始、祝福のムードに包まれていました。新郎新婦の門出を、その場にいる誰もが心から喜んでいるのが伝わってきます。

そんな和やかな雰囲気の中で、私はある親戚の振る舞いに、だんだん落ち着かない気持ちになっていきました。声の大きさが、どうにも場にそぐわなかったのです。

いとこの幸せそうな横顔を見られただけでも、今日は来てよかったと、しみじみ感じ入っていました。

だからこそ、そのすぐあとに覚えた小さな引っかかりを、私は今もはっきりと思い出せるのです。

あの居心地の悪さは、なかなか消えてくれませんでした。

大声で始まったお金の話

披露宴のさなか、その親戚は隣の人と、仕事やお金の話を始めました。

声をひそめるでもなく、周りにまるまる聞こえる大きさだったのです。

収入がどうの、蓄えがどうのと、生々しい話題が続きます。

おめでたい席にはおよそ似つかわしくなく、近くの席の人たちも目を伏せていました。

(今、その話するの!?)

主役の二人が話している最中でさえ、その声はやまなかったのです。

本人は場を盛り上げているつもりだったのかもしれません。けれど、周りが気を遣って相槌を打っているのには、気づいていないようでした。

気まずさの本音

お祝いの席だからこそ、主役への配慮や、場の雰囲気を大切にしてほしい。私はそう思いながらも、それを本人に伝える勇気は、持てませんでした。

親族の集まりで波風を立てたくない気持ちも、正直ありました。だから私は、あいまいな笑みでその場をやり過ごすしかなかったのです。

誰か一人でもはっきり伝えていれば、また違ったのかもしれません。けれど結局、みんな見て見ぬふりのまま、披露宴は幕を閉じていきました。

あの人に悪気がなかったことは、たぶん分かっています。だからこそ、責める言葉も見つからず、ただ気まずさだけが胸に残りました。

お祝いの場での振る舞いとは、どこまでを許すべきものなのか。その答えは、いまだに私の中で、宙ぶらりんのままになっています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ