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妻「たった5日と思っていましたが…」5階住まいの40歳夫、エレベーター停止中に直面した“誤算”

  • 2026.9.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。マンションにお住まいの方にとって、エレベーターは日常生活に欠かせない設備です。

しかし、古くなれば必要となるリニューアル工事の期間中は、しばらく使えない生活を余儀なくされます。今回は、エレベーターの工事で終日停止を経験した居住者の事例と、停止中の暮らしを乗り切るための備えを紹介します。

総会で賛成した工事、掲示で知った「5日間の終日停止」

築27年で総戸数50戸のマンションの5階に住むHさん(44歳・会社員)は、妻と小学6年生の長男の3人家族です。エレベーターは1基で、この規模の物件では珍しくありません。

築25年を過ぎて部品の交換が増え、去年の通常総会で古くなった制御装置(エレベーターの運行を制御する電子基板など)や照明設備を入れ替える工事の議案が可決されました。議案書に記載された工事の内容と費用を確認したHさんも、納得のうえで賛成票を投じます。

工事の1か月前、管理組合から日程のお知らせが掲示されました。工事期間は7日間で、うち5日間はエレベーターを終日使えないと書かれていたのです。

5階分の階段往復、買い物は前日のまとめ買いで

停止の初日から、Hさんは通勤とゴミ出しで5階分の階段を往復しました。2日目にはふくらはぎが張り、階段を降りるのもつらくなります。こたえたのは買い物でした。

飲料水や米などの重い商品は5階まで持って上がれないため、停止の前日にまとめ買いをして運び上げます。工事期間中は、帰りに手で持てる分だけ買うことにしました。

ゴミ出しは回数を減らすため、夫婦で分担とまとめ方を決め直します。工事の終盤、妻がこう漏らしました。

「たった5日と思っていましたが、長かったですね」

5日目の夕方、新しくなったエレベーターが動き出します。かごの中は明るくなり、扉の開閉も静かになっていました。

議案が出たら「終日使えない日数」まで確かめる

メーカーの案内では、装置をすべて入れ替える方式は約30日間、制御装置を交換するタイプは約7日間と、工事期間はプランによって異なります。工事の期間と、終日使えない期間も別です。

作業のない時間帯はエレベーターを使える工法もあり、連続して止まる期間を短くできます。リニューアルの議案が出たら、費用と工事内容だけでなく、終日使えない日数まで確かめましょう。

議案書に記載がない場合は、理事会や管理会社へ質問すると停止期間を把握できます。停止が決まったら、水や米などの重い買い物を停止前に済ませておきましょう。

あわせて、荷物の運び上げやゴミ出しを頼めるサービスが工事に含まれているかを、日程のお知らせが出た時点で管理会社に確認してみてください。含まれていなければ、希望する世帯を募って手配できないか理事会に相談する方法もあります。

参考:よくあるご質問 リニューアル・改修工事に関するご質問(東芝エレベータ)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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