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新築マンション「入居日は抽選」で旧居家賃10万円が無駄に…35歳会社員を襲った誤算

  • 2026.9.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。賃貸住宅から新築マンションへ住み替えるとき、旧居をいつ解約するかの判断に悩む方も多いのではないでしょうか。

退去の時期を決めるうえで悩ましいのが、新居にいつから入れるのかという問題です。今回は、新築マンションの一斉入居で引っ越し日が抽選になり、旧居の家賃がひと月分残った事例を紹介します。

引っ越しの日時は抽選、旧居の解約は1か月後に

妻と2人暮らしをしている会社員のWさん(35歳)は去年、総戸数200戸の新築マンションを購入しました。売買契約の際、営業担当者から「入居開始からしばらくの間、引っ越しの日時は抽選の割り当てで決まります」と説明を受けます。

新築の一斉入居では、エレベーターや搬入経路が混み合わないよう、幹事会社(全体の入居作業を取り仕切る引っ越し業者)が全戸の日程を調整するためです。割り当てが遅い日程になった場合、旧居を先に解約していると住まいが途切れてしまいます。

そこでWさんは、旧居の解約日を入居開始の1か月後に設定しました。

割り当ては入居開始の週、残ったひと月分の家賃10万円

抽選の結果、割り当てられた日時は入居開始の週の土曜日となり、新居への引っ越しは滞りなく完了しました。一方で旧居の解約日は、そこから4週間ほど先のまま残ります。

解約の申し出は、原則として取り消しや前倒しができません。その結果、誰も住まない部屋の家賃と新居の住宅ローンが重なる期間が生じました。空いた期間は旧居の掃除や退去の立ち会いに充てたものの、最後のひと月分である10万円は、ほぼ空の部屋への支払いになります。退去の立ち会いを終えて、Wさんはこう話しました。

「もったいない気はしますが、割り当てが遅かったら住む場所がなくなっていました。必要な出費だったと思っています」

住まいを途切れさせないための備えが、ひと月分の家賃という費用の形で表れたのです。

重なるひと月分を、住み替えの予算に入れておく

引っ越し日の割り当てがいつ確定するかを、契約や内覧会の案内の段階で売主や幹事会社に確認してみてください。あわせて旧居の解約予告の期間を賃貸借契約書で確かめると、家賃とローンが重なる期間がどれくらいになりうるか見積もれます。

重なる期間を完全になくすのは困難です。その家賃分をあらかじめ住み替えの費用として予算に入れておくと、入居後の家計で慌てずに済みます。

参考:マンション一斉入居サービス MSS-Move in solution system-(アート引越センター)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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