1. トップ
  2. 住まい
  3. 「もう年だからね。これで安心だよ」78歳の父が免許返納→翌年のお盆に息子が直面した“想定外の壁”

「もう年だからね。これで安心だよ」78歳の父が免許返納→翌年のお盆に息子が直面した“想定外の壁”

  • 2026.8.6
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。夏の帰省を毎年の恒例にしている方も多いのではないでしょうか。

帰省の計画では往復の新幹線や飛行機に気を取られ、現地に着いてからの移動手段はつい後回しになりがちです。今回は、高齢の親が車を手放したことで、お盆の墓参りに困った家庭の事例を紹介します。

帰省中の移動は、いつも父の車だった

Bさん(45歳・会社員)は妻と子ども2人の4人家族です。毎年お盆になると、新幹線で2時間ほどの地方都市にある実家へ家族で帰省してきました。実家は駅からバスで20分の住宅地にあり、70代の両親が2人で暮らしています。

帰省中は父の車をBさんが運転し、墓参りに行くのも親戚の家を回るのも、車で済ませるのが恒例でした。去年の春、78歳になった父が運転免許を自主返納し、車も手放しました。返納を決めたときの電話で、父はBさんに言います。

「もう年だからね。これで安心だよ」

声は晴れやかで、Bさんも安心していました。運転免許の自主返納は令和6年で42万7,914件に上り、その6割を75歳以上が占めています。親の免許返納は、どの家庭にも訪れる場面といえます。

去年のお盆、レンタカーは満車で墓参りだけの帰省に

返納自体には賛成していたBさんですが、去年のお盆、現地に着いてから移動に困ることになりました。実家のお墓は山あいにあって車で20分かかり、バスは通っていない場所です。

例年なら父の車で向かっていた道のりです。今回は駅前の営業所でレンタカーを借りようとしたものの、お盆の予約で埋まっていました。タクシーは、行きは呼べても、山あいの墓地からの帰りはなかなかつかまりづらいものです。

結局、往復ともタクシーでどうにか墓参りだけを済ませ、恒例だった親戚回りは見送りました。帰り支度をするBさんの横で、母がしみじみと言います。

「お父さんの車には、ずいぶん助けられていたのねえ」

その言葉が、Bさんの耳に残りました。

レンタカーは、帰省の日程が決まった日に予約する

今年のお盆に向けて、Bさんは帰省の日程が決まった日にレンタカーを予約しました。親が免許の返納や車の売却を決めたら、次の帰省で現地の移動をどうするかまで一緒に話しておくのがおすすめです。

お盆のレンタカーは早めの予約が確実で、駅前だけでなく実家の近くに営業所がないかも調べてみてください。また帰省で顔を合わせたときは、通院や買い物で困っていないかも話題にしてみましょう。

参考:運転が不安になってきたシニアドライバーやそのご家族へ 運転免許証の「自主返納」について考えてみませんか?(政府広報オンライン)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ