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「玄関を開けた瞬間、下水のような臭いが…」9日間の帰省から戻った3人家族を襲った“洗面所の異変”

  • 2026.8.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。夏休みやお盆の時期に長く家を空けて帰宅したとき、室内の異変に驚いた経験はないでしょうか。

閉め切っていた部屋に入った瞬間、不快な臭いが漂っていると休みの思い出も台無しになります。今回は、去年の夏に長期の帰省から戻った家族に起きた、臭いのトラブルと対処法の事例を紹介します。

お盆の帰宅直後、臭いの発生源は洗濯機の下だった

築12年で総戸数65戸のマンションの5階に住むAさん(42歳・会社員)は、夫と小学生の長男と暮らす3人家族です。去年のお盆、Aさん一家は窓を閉め切り、施錠を確かめて夫の実家へ9日間の帰省に出かけました。

帰宅して玄関を開けた瞬間、下水のような臭いが室内に充満していました。臭いは廊下の奥にある洗面所へ進むにつれて強くなります。キッチンや浴室の排水口には異常がありません。

たどり着いた発生源は洗面所にある洗濯機の下の防水パンで、排水口のまわりには小さな虫も湧いていたのです。

原因は「封水切れ」、コップ数杯の水で半日後に解消

Aさんは翌朝、マンションの管理会社へ連絡して状況を伝えました。電話口の担当者が説明します。

「長期間お使いにならなかったので、排水トラップの水が蒸発したのだと思います。各排水口にコップ数杯分の水を流してみてください」

指示に従って水を流すと下水からの臭いはすぐに遮断され、部屋にこもっていた臭いも半日ほどで収まりました。

排水トラップ(下水管からの悪臭や虫の侵入を防ぐために配管へ水をためる構造)は、水を使わない期間が続くとためた水が蒸発します。

トラップ内の水は「封水」と呼ばれ、蒸発してなくなった状態が「封水切れ」です。帰省の直前まで水を使っていた浴室やキッチンは、封水が十分残っていたため無事でした。

仕組みはどの排水口も同じで、封水が減れば同じように臭いが上がってきます。臭い自体は水で解消したものの、部屋にこもった臭いを抜くための換気と、洗濯機まわりの拭き掃除や防虫の後始末に丸1日かかりました。

長期不在の前に、家中の排水口へ水をためておく

今年のお盆や長期の旅行で家を空けるときは、出発前に洗濯機パンや洗面台、浴室など家中の排水口へ水を流し、封水をためておきましょう。洗面台や洗濯機パンはもともとためられる水の量が少なく、ほかの場所より先に封水切れを起こしやすいためです。

長く空けるときは、排水口にラップをかけて封水の蒸発を抑える手もあります。市販の封水蒸発防止剤(水面に膜を作る薬剤)を使えば、さらに長い不在にも備えられます。

帰宅後に臭いを感じたら、まず排水口に水を流して封水をため直してください。それでも改善しない場合は、早めに管理会社へ相談しましょう。

参考:
排水溝からにおいがする・豪雨時に音がする(小松市)
排水口より異臭がする | 修理 | お客様サポート(TOTO)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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