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「とりあえず中に戻ろう!」タワマン高層階、憧れのバルコニーに出てわずか数分…40代夫婦が直面した“想定外の現実”

  • 2026.8.15
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

バルコニーで朝食を楽しんだり、夜景を眺めながらお酒やコーヒーを味わったりと、優雅な暮らしに憧れる方は多いのではないでしょうか。特に高層階のタワーマンションは、開放感あふれる眺望や非日常を感じられる住環境が大きな魅力です。

しかし、その憧れだけで購入すると、住み始めてから思わぬ現実に直面することがあります。

今日は、広いバルコニーに魅力を感じて高層階のタワーマンションを購入したものの、一度も理想としていたバルコニーでの時間を楽しめなかったご夫婦のお話をご紹介します。

「休日はバルコニーで朝食」が夢だったご夫婦

熊本市内にあるタワーマンションで暮らす、私の取引先でもある40代のAさんご夫婦のお話です。新居探しでお二人が一目ぼれしたのは、高層階ならではの開放的な眺望でした。

リビングの大きな窓から街並みを一望できる景色はもちろん、奥行きのある広々としたバルコニーにも心を奪われたそうです。

「休日はここで焼きたてのパンを食べながらコーヒーを飲むのが夢なんです」

新居に合わせて購入したのは、室内用の家具だけではありません。木製のガーデンテーブルとチェアまでそろえ、「まるで海外のホテルのような朝を過ごせそうだね」と、ご夫婦で新生活への期待を膨らませていたそうです。

しかし、その憧れのバルコニーで思い描いていた“優雅な時間”を一度も過ごせないとは、このときのAさんご夫婦は想像もしていませんでした。

初めてバルコニーへ出た瞬間、想像とは違う現実

入居して最初の休日の朝。天気は快晴で、Aさんご夫婦は楽しみにしていた「バルコニーで朝食」を実現しようと、テーブルとチェアを並べました。

焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーを用意し、席に着いたその瞬間でした。

ビュオーッ。

想像以上に強い風がバルコニーを吹き抜けたのです。テーブルの上に置いていた紙ナプキンは一瞬で舞い上がり、紙皿も手で押さえなければ飛ばされそうになります。

奥さまが驚いて立ち上がると、その横ではパンの袋が風にあおられて床を転がり始めました。ご主人が慌てて追いかける間も、髪は乱れ、コーヒーの表面には細かな波が立ち続けます。

せっかくの景色を眺める余裕もなく、二人は飛ばされそうになる物を押さえるだけで精一杯でした。

「これは落ち着いて食事なんてできない…とりあえず中に戻ろう!」

結局、バルコニーに出ていた時間はわずか数分。朝食はそのまま室内へ運び込み、憧れていた"ホテルのような休日"は、初日からあっけなく終わってしまったそうです。

植木鉢もクッションも毎回片付ける生活に

「今日はたまたま風が強かっただけかもしれない」

そう思っていたAさんでしたが、その期待はすぐに裏切られます。次の休日も、そのまた次の休日も、バルコニーへ出るたびに強い風が吹き抜けました。季節や時間帯によって多少の違いはあるものの、高層階特有の風の影響を受ける日が多かったそうです。

ある風の強い日には、屋外用チェアのクッションが飛ばされそうになるのを目にしました。

「このまま置いておくのは危ないかも…」

それ以来、ご夫婦は安全のためにチェアのクッションなどを室内へ運び、使うときにまた外へ出す生活に。

“景色を眺めながらゆっくりコーヒーを飲む”

そんな新居での楽しみは、いつしか口にしなくなりました。広いバルコニーがあることは購入理由の一つでしたが、実際には「理想としていたカフェタイム」を楽しめなかったそうです。

眺望だけでは分からない「高層階ならでは」の住み心地

高層階は眺望や開放感に優れている一方で、地上より強い風の影響を受けやすいことがあります。

特に建物の高さや形状、周辺の高層建築物、風向きなどによっては、バルコニーでの食事や洗濯物の外干し、植木の管理などが想像以上に難しくなるケースもあります。また、管理規約でバルコニーへの物品設置が制限されていることも少なくありません。

実際の住み心地は、図面や室内の設備だけでは分からない部分もあります。そのため、モデルルームや内見では室内だけを見るのではなく、実際にバルコニーへ出てみることが大切です。バルコニーへ出た際は、次の点を確認してみましょう。

  • 管理規約や使用細則で、バルコニーへの物品の設置や洗濯物の外干しが制限されていないか
  • 髪や衣服が大きくなびくほどの風が吹いていないか
  • 風切り音が気にならないか
  • 手すり付近で風が強く吹き抜けていないか

また、可能であれば平日・休日や午前・午後など時間帯を変えて現地を訪れたり、担当者へ「風が強い日はありますか」「住民の方から風について相談はありますか」と確認したりすることも参考になります。

私も不動産会社としてお客様をご案内する際は、間取りや眺望だけでなく、「実際にその暮らしが実現できる住まいか」という視点を大切にしています。住まい選びでは、憧れだけで判断せず、日々の暮らしまで具体的にイメージしながら検討するのがおすすめです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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