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「節電になると見て毎日ホースで水をかけていました」40代夫婦、真夏の正午にエアコンが効かなくなった事態

  • 2026.8.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

毎年夏になると、SNSではエアコンの節電テクニックが数多く紹介されます。少しでも電気代を抑えたいと思い、試してみたことがある方も多いのではないでしょうか。

一方で、話題になっている情報の中にはメーカーが推奨していない使い方や、注意が必要なものも含まれています。

今日は、「室外機を冷やすと節電になる」という情報を信じて“自己流の方法”を続けた結果、真夏にエアコンが使えなくなってしまった戸建て住宅での出来事をご紹介します。

「室外機を冷やすと節電になる」という投稿を信じて始めた日課

数年前、不動産売買の相談で知り合った40代のAさんご夫婦から、真夏の出来事を伺いました。きっかけは、SNSで見かけた「室外機を冷やすと節電になる」という投稿だったそうです。

連日の猛暑で電気代が前年より高くなり、「少しでも節約できるなら試してみよう」と思ったAさんは、毎朝エアコンを使い始める前、庭へ出てホースで室外機に水をかけることを日課にしました。

水が室外機の表面を流れ落ちるのを見ながら「これで冷房効率が上がるなら助かる」と期待していたといいます。

最初のうちは特に異常もなく、エアコンも普段どおり動いていました。そのため、「効果が出ているのだろう」と信じるようになり、暑さが厳しくなるにつれて散水の回数も増えていきました。

やがて朝だけでは物足りなくなり、真昼の暑い時間帯にもホースを持って庭へ出て、室外機へ水をかけることが習慣になっていったそうです。

真夏の正午、突然エアコンが効かなくなった

異変が起きたのは、気温35℃を超えた真夏の昼でした。いつものようにエアコンを運転しましたが、部屋は一向に涼しくなりません。吹き出し口から出てくる風は弱く、ぬるいまま。

「まさか壊れた…?」

慌てて室外機を見ると動いてはいるものの、冷房はほとんど効いていません。その日は冷房を諦め、家族は親戚の家へ避難し、後日メーカーへ修理を依頼することになりました。

点検で初めて知った「自己判断の散水は推奨されていない」という事実

数日後、メーカーの点検担当者が自宅を訪れました。症状を確認したあと、担当者からこんな質問を受けたそうです。

「普段、室外機へ直接水をかけたりしていませんか」

Aさんが「SNSで節電になると見て、毎日ホースで水をかけていました」と答えると、担当者は説明しました。

「室外機は屋外で使用することを前提に作られているため、雨に濡れる程度であれば問題ありません。しかし、利用者がホースなどで直接水をかけることは推奨していません。電子部品や基板(エアコンを制御する重要な部品)に水が入り込むと、故障やショートなどにつながるおそれがあります。また、水道水に含まれる不純物が付着してサビや目詰まりの原因になることもあります」

その言葉を聞き、Aさんは初めて、SNSで見た方法がメーカーの推奨する使い方ではなかったことを知ったといいます。

一方で、室外機が高温になると冷房効率が低下しやすいことから、直射日光を避けられる環境を整えることは有効とされています。例えば、風通しを妨げないように室外機から十分な距離を空けてよしずやすだれで日陰をつくる方法や、本体には水がかからないよう注意しながら室外機の周りへ打ち水をする方法などが紹介されています。

節電はメーカーが推奨する方法で行うことが大切

SNSでは、「室外機を冷やすと節電になる」といった情報を見かけることがあります。しかし、節電効果だけに注目して自己判断でエアコン本体へ水をかけたり、水洗いしたりすることは避けたほうがよいでしょう。

電気代を抑えたい場合は、メーカーが推奨する方法を実践することが大切です。例えば、次のような方法は冷房効率の維持や無駄な電力消費を抑えることにつながります。

  • フィルターを定期的に掃除する
  • 室外機の吸込口や吹き出し口の周囲に物を置かず、風通しを確保する
  • 室外機の周囲に十分な距離を空けて日陰をつくり、直射日光を和らげる
  • 適切な設定温度で運転する
  • 取扱説明書に沿って使用する

節電術はSNSでも数多く紹介されていますが、すべてがメーカーの推奨する方法とは限りません。気になる情報を見つけたときは、まず取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認し、安全性を確かめたうえで取り入れることが、エアコンを長く安心して使うためのポイントです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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