1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 『月2万円の公共料金』を引き落としにしていた50代女性→ある日、家計相談で窓口へ行くと…発覚した事実に「損をしていた気分」

『月2万円の公共料金』を引き落としにしていた50代女性→ある日、家計相談で窓口へ行くと…発覚した事実に「損をしていた気分」

  • 2026.8.16
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、公共料金の支払い方法を見直した50代女性Aさんの体験談です。「口座振替がいちばん堅実」と思い込んでいたAさんが、支払い方法をひとつ変えるだけで、年間で数千円の差が生まれたお話です。

「口座振替がいちばんお得」と思っていた

Aさんは50代。電気・ガス・水道の料金を、長年ずっと銀行口座からの引き落としにしていました。月々の合計は、平均して2万円ほどです。

「引き落としにしておけば、口座振替割引で少し安くなると聞いたことがあって。それがいちばんお得だと思い込んでいました」

かつては、口座振替を選ぶと毎月55円ほど割り引かれるサービスを設けている事業者が少なくありませんでした。Aさんが「口座振替が得」と考えていたのは、その記憶があったからです。

家計の相談で窓口を訪れたAさんに、担当者が支払い方法をたずねたところ、この話題になりました。

口座振替割引は、縮小しつつある

Aさんが前提にしていた口座振替割引は、近年、廃止する事業者が出てきています。これまで割引を設けていた事業者でも、取りやめる動きが広がっているのです。

つまり、「口座振替だから安くなる」という前提そのものが、崩れてきています。
一方で、公共料金をクレジットカード払いにすると、支払額に応じてカードのポイントがたまります。仮に還元率が1%で、月2万円分をカード払いにすると、年間では2,400円ほどのポイントがつく計算です。

Aさんの場合、契約していた事業者の口座振替割引はすでに終了していました。割引がないまま口座引き落としを続けるより、カード払いに変えてポイントを受け取るほうが、年間で数千円の差になることが分かったのです。

「割引がなくなっていたなんて、まったく気づいていませんでした。同じ金額を払っているのに、これまで損をしていた気分です」とAさんは驚いた様子でした。

変える前に、知っておきたい注意点

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ただし、担当者は、カード払いに変えれば必ず得になるわけではない、とも補足しました。カード払いには、いくつか気をつけたい点があるためです。

ひとつは、水道料金です。水道は自治体によって運営されており、クレジットカード払いに対応していない地域があります。
もうひとつは、手数料です。税金や一部の公共料金は、カード払いにするとシステム手数料がかかることがあり、その場合、ポイント分が相殺されてしまうこともあります。

さらに、カードには有効期限があります。期限切れやカード番号の変更があったときは、登録し直さないと支払いが止まってしまうことがあります。口座振替には、こうした更新の手間がありません。

くわえて、口座振替は口座から直接引き落とされるため、使ったお金が把握しやすいという良さもあります。カード払いは支払いが翌月以降にまとまるので、家計を管理しやすい方法は人によって異なります。

こうした点を踏まえたうえで、Aさんは、自分の契約している電気・ガスがカード払いに対応しているか、水道はどうかを確認し、対応しているものから切り替えていくことにしました。
「なんとなく続けていた支払い方法も、一度見直すだけで変わるんですね。まずは対応しているものから変えてみます」とAさんは前向きに話してくれました。

公共料金の支払い方法を見直すときに知っておきたいこと

・かつて多くの事業者にあった口座振替割引(月55円ほど)は、近年廃止する動きが出てきている
・割引がない場合、クレジットカード払いにすると支払額に応じてポイントがたまり、お得になることがある
・月2万円をカード払い(還元率1%)にすると、年間2,400円ほどのポイントが目安
・水道は自治体によってカード払いに対応していないことがある
・税金や一部の料金は、カード払いだとシステム手数料がかかり、ポイント分が相殺されることがある
・カードの有効期限切れや番号変更のときは、登録し直さないと支払いが止まることがある
・口座振替は使ったお金を把握しやすく、更新の手間もないという良さもある
・自分の契約している料金がカード払いに対応しているかを確認し、対応しているものから見直す

なんとなく続けている支払い方法も、一度見直すだけで家計が変わることがあります。ご自身の公共料金がどの支払い方法になっているか、確認してみることから始めてみてください。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

の記事をもっとみる

注目コンテンツ