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深夜、40代女性の救急要請→意識もはっきりしているが…“救急車を呼んだワケ”に夫「どうしたらいいのか分からなかった」

  • 2026.8.29
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。ライターのとしです。

夜間に家族が体調を崩すと、救急車を呼ぶべきか、自分たちで病院へ向かうべきか迷うことがあります。

今回は、車を持っていながらも、いくつもの事情が重なり救急要請に至った家族の事案をご紹介します。

深夜に体調を崩した40代女性

深夜、40代女性が体調不良を訴えているとの救急要請が入りました。

傷病者宅へ到着すると、女性の意識ははっきりしており、自分の症状について説明できる状態でした。

救急隊は傷病者宅内で、症状が始まった時刻やその後の変化、持病、普段飲んでいる薬などを確認しました。

血圧や脈拍、血液中の酸素の値などを測りながら、そばにいた夫にも救急車を呼んだ経緯を尋ねました。

自宅には車があり、夫が運転することもできたそうです。

それでも夫は、「この時間に、どの病院へ連れて行けばよいのか分からなかった」と話しました。

受診先だけではなかった夫の迷い

夫が悩んでいたのは、病院選びだけではありませんでした。
タクシーを利用する方法も考えましたが、夜間の費用が気になったといいます。

さらに傷病者宅には子どもがいたため、夫が妻に付き添って家を空けることも難しい状況でした。

妻の体調は心配ですが、深夜に受診できる病院が分かりません。

車で向かったとしても、病院で診てもらえるのか判断できず、子どものことも考えなければならない。

いくつもの不安が重なり、最終的に救急車を呼ぶという判断になったようでした。

夜間の体調不良では、症状だけでなく、受診先や移動手段、家族の事情によっても判断が難しくなることがあります。

傷病者宅で搬送先を決定

救急隊は傷病者宅内で女性の状態を観察し、その結果を踏まえて、対応可能な医療機関へ受け入れ確認を行いました。

救急車は、受け入れ先が決まらないまま病院へ向かうことはできません。
そのため、女性を救急車へ移す前に、傷病者宅で観察と病院調整を進めました。

医療機関へは、女性の症状や観察結果に加え、夫が子どもと家に残るため救急車へ同乗できないことも伝えました。

家族が同乗できない場合、病院から発症時の状況や持病、服薬内容などについて連絡が入ることがあります。

そこで夫には、搬送後もすぐに電話へ出られる状態にしておいてほしいとお願いしました。

受け入れ先が決まったあと、女性を救急車へ収容して現場を出発しました。

搬送中も意識状態や症状の変化を確認しましたが、容体に大きな変化はありませんでした。

そのまま無事に医療機関へ到着し、傷病者宅で確認した内容を引き継ぐことができました。

判断に迷ったときは電話相談も

今回のように、「救急車を呼ぶべきか」「今すぐ病院へ行くべきか」と迷う場面はあります。

そのようなときには、実施地域であれば救急安心センター事業「#7119」へ相談する方法もあります。

#7119では、救急車を呼ぶ必要があるのか、すぐに受診した方がよいのかなどについて、電話で相談できます。

受診可能な医療機関を案内してもらえる場合もありますが、実施状況や利用時間は地域によって異なります。

住んでいる地域の相談窓口を、事前に確認しておくと安心です。

夜間の体調不良では、傷病者の症状に加え、病院や移動手段、子どものことまで一度に考えなければならない場合があります。

緊急性に迷ったときに相談できる窓口を相談できる窓口を知っておくことが、家族の状況に合った行動を考える助けになると感じた事案でした。


ライター:とし
元救急隊員。消防で17年、主に救急隊として活動し救急救命士資格を取得。現場経験をもとに、救急の分かりにくい部分を一般向けに噛み砕いて発信しています。


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