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始業式の日、教卓に積み上がる“夏休みの宿題の山”→30人分をチェックするのにかかる時間に元教員「初日くらいゆったり過ごさせて…!」

  • 2026.9.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員のみずいろ文具です。

長かった夏休みが終わり、迎えた始業式。

久しぶりに子どもたちの顔を見ると、「また新しい学期が始まるんだな」と背筋が伸びる思いです。

…とはいえ、初日くらいは少しゆったり過ごさせて…!

そんな気持ちもありましたが、現実はそう甘くありません。

子どもたちが抱えて登校してくるのは、思い出だけではないからです。

ドリル、絵日記、観察カード、自由研究、生活表……。

始業式の日の教室には、夏休みの宿題がどんどん積み上がっていきます。

「先生、宿題持ってきたよ!」

始業式の朝、子どもたちは両手いっぱいの荷物を抱えて登校してきます。

「先生、ドリルここに出せばいい?」

「あさがおの観察カードも持ってきたよ!」

久しぶりの再会に教室がにぎわう一方、担任は提出物の回収に追われます。

名前が書いてあるか。

出すべきものがそろっているか。

一つずつ確認しながら、教卓の上に宿題の山ができていきます。

そして、子どもたちが下校したあと、早速チェックに追われるのです。

確認するだけでは終わらない

ドリルは最後まで取り組んでいるかを確認し、絵日記や観察カードには一枚ずつ目を通します。
さらに、それらは教室や廊下へ掲示していました。

赤ペンを入れ、コメントを書き、掲示して…と、一連の作業は思ったより時間がかかります。

近年は保護者の負担軽減から見直しが進んでいるとの報道も目にしますが、当時の私が特に時間をかけていたのが『生活表』でした。

30人分の生活表に赤ペンで返事

夏休み中の生活を記録する「生活表」。

運動やお手伝いなど、できたことを記録したり、その日の出来事を一言で振り返ったりするものです。

そして最後には、子ども自身の振り返りと、保護者からのコメント欄もありました。

「家族で旅行に行き、楽しい思い出ができました」

「お手伝いを頑張ってくれて助かりました。2学期もよろしくお願いします」

保護者の方が丁寧に書いてくださったコメントを読むと、こちらも何も書かずに返すわけにはいきません。

「お手伝い、頑張ったんだね!」

「楽しい夏休みになってよかったね」

「2学期もよろしくお願いします!」

一人ひとりに赤ペンで短い返事を書き、「がんばったね」シールを貼って返却していました。

30人分となると、なかなか終わらない

1人分なら数分で終わります。
しかし、30人以上となると話は別です。

全てを終えるには、かなりの時間がかかりました。

もちろん、始業式の日にやることは宿題の確認だけではありません。

2学期の予定確認や学級通信の作成、翌日からの授業準備など、ほかの仕事も盛りだくさんです。

そのため、始業式当日の午後だけでは終わらず、数日かけて確認することもありました。

今では業務の持ち帰りを減らす取り組みも進んでいますが、当時の私は、どうしても終わらない分を自宅へ持ち帰り、コメントを書いていたこともあります。

大変だけど、ちょっと楽しい時間

それでも、宿題を見る時間が嫌いだったわけではありません。

「おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がってもらったんだなぁ」

「毎日ラジオ体操に行ったのか。頑張ったなぁ」

生活表や絵日記を読んでいると、笑顔の子どもたちの姿や、長い休みを試行錯誤して過ごした保護者の思いが伝わってくるのです。

一人ひとりの夏休みを、ちょっぴりのぞかせてもらっているような時間でもありました。

始業式の日から待っている、大量の宿題チェック。

やる前は少々気合が必要ですが、赤ペンを走らせながら思わず笑顔になることもありました。

夏休み明けの“宿題の山”と向き合うことは、大変な仕事であると同時に、子どもたちの夏を知る、ちょっと楽しい時間でもあったのでした。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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