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元教員「正直ちょっと気が重かった」緊張感のある夏休みの“プール開放日”→無事終了後、教頭からの“ご褒美”に「忘れられない思い出」

  • 2026.8.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員のみずいろ文具です。

現在では、安全面への配慮や人手不足、猛暑などを理由に、学校のプールを夏休み中に開放する機会は少なくなっているようです。

しかし、15年ほど前に私が教員になった頃は、夏休み中に学校のプールを子どもたちに開放する「プール開放」が行われていました。

教師にとっては、子どもたちと顔を合わせられる貴重な機会です。

元気そうな姿を見られるのはうれしい一方で、プールでの事故は命に関わります。当番の日は、楽しさよりも緊張感のほうが勝っていたように思います。

朝はプールの安全確認

プール開放の当番の日は、子どもたちが来る前にプールへ向かいます。

プール内やプールサイドに危険なものが落ちていないか、設備に異常がないか、塩素濃度は適切かなどを確認しました。

同じく見守りの保護者ボランティアの方々にあいさつをしたあと、プールの解錠をします。

時間になると、保護者や子どもたちが集まってきます。

「みずいろ先生、久しぶり!」

「先生、暑いのにお疲れさまです」

子どもたちや保護者が、にぎやかに声をかけてくれました。

子どもたちに会えるのはうれしいものです。
普段の授業とは違う、開放的な表情を見ることができます。

しかし、喜んでばかりもいられません。

プールの中では、潜ったり、友達とふざけたりすることもあります。

教師や保護者ボランティアは、事故が起きないよう、常にプール全体へ目を配っていました。

うだるような暑さのプールサイド

水の中で遊ぶ子どもたちは気持ちよさそうですが、見守る側はプールサイドに立ち続けます。

真夏の日差しを遮るものは少なく、照り返しもあるため、想像以上の暑さでした。

職員室の冷蔵庫には、プール開放のためのお茶が用意されていました。

当番の教員は、そのお茶をプールサイドへ運び、保護者の方にも配布しつつ、こまめに水分を補給しながら監視を続けます。

うだるような蒸し暑さの中、汗が頬をつーっと伝っていくのを感じます。

ときには注意したり休憩を設けたりしながら、子どもたちの安全を見守り続けました。

教頭先生のアイスでほっと一息

楽しい時間はあっという間に過ぎ、プール開放の終了時刻を迎えます。

子どもたちが帰ったあとは、忘れ物がないか確認し、片付け・施錠をします。

職員室へ戻ると、ようやく緊張から解放されました。

私を待っていたのが、教頭先生が用意してくれたアイスです。

「おっ、みずいろ先生、お疲れさま。アイスありますよ」

「やったー!ありがとうございます!」

暑いプールサイドから戻って食べる冷たいアイスは、格別においしく感じられたものです。

当時は職員室にエアコンもなかったので、扇風機にあたりながらアイスを頬張り、ほっと一息つきました。

懐かしい夏の風物詩

プールで子どもたちを見守る仕事には、大きな責任が伴います。

当時も決して気軽な仕事ではなく、正直ちょっと気が重かったのを覚えています。

現在では、事故のリスクや監視する人員の確保、厳しい暑さなどを考慮し、夏休み中のプール開放を行わない学校が増えました。

子どもたちの命が一番大切なので、仕方がないことだと思います。

それでも、子どもたちの歓声が響くプールと、終了後に職員室で食べたアイスは、私にとって忘れられない夏の風物詩です。

とても大変だったはずなのに、今振り返ると、子どもたちに会えるのを少し楽しみにしていた自分もいたと気付くのでした。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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