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「地方出身?私たちとは別テーブルで♡」と排除した女性4人組→その後4人が青ざめたワケ

  • 2026.7.27
SHUFUFU

都内で開かれた週末の勉強会に、私は少し浮いた気持ちで足を踏み入れた。

肩書きも経歴も伏せたまま、一参加者として内容を確かめたかったからだ。

まさか、あんな形で「確かめる側」になるとは思っていなかったけれど。

「地方から来たの?ちょっとご縁がなさそうかな♡」

会場はビルの会議室を借り切った形式で、20名ほどが集まっていた。
開始前の自由着席タイムに、私の隣に座った女性がにこやかに話しかけてきた。

「どちらから?」

「北陸の出身で、今は東京に拠点を置いてます」と答えた瞬間、彼女の表情がわずかに変わった。

「あ〜、地方出身なんですね。私たちは丸の内のほうで働いてて、業界も似てるからって集まってるので……ちょっとご縁がなさそうかな♡」

そう言って彼女は向かいの席の仲間を手招きし、私を置いて4人だけのミニサークルをあっさり形成した。

——ご縁がなさそう、か。

笑顔のまま言われると、かえって刃の切れ味がいい。

休憩のたびに「なかったこと」にされていく

午前のセッションが終わり、コーヒーブレイクになった。
私が輪に入ろうとすると、4人は自然な動作でさりげなく向きを変え、背中で壁をつくる。

「地方の方って、やっぱり情報が入ってこないですよね〜」

誰かがそう言って、くすくすと笑い声が漏れた。
私に向けた言葉ではない、という体裁を保ちながら、確実に届く声量で。

午後のセッションの前には、「せっかくだから名刺交換しましょ」という流れになった。
4人組は互いに名刺を交わし、私には一枚も差し出されなかった。

まるで私だけ透明人間のようだった。
でも——私は鞄の中の名刺入れに触れながら、静かに時計を確認した。

登壇まで、あと1時間。

「本日の講師をご紹介します」

勉強会の後半は、外部講師によるプレゼンセッションが予定されていた。
主催者の方が壇上に上がり、マイクを手にした。

「本日の講師は、北陸を拠点に全国でキャリア支援事業を展開されており、先月は経済産業省の有識者会議にも参加されました。専門はキャリアデザインとリーダーシップ開発です。それでは——」

私は立ち上がり、前へ歩いた。

会場がざわついた。

4人のうちの一人が「え……」と短く声を漏らすのが聞こえた。
振り返らなくてもわかった。さっきまでの余裕のある笑顔が、きっと今は別の顔になっている。

私はマイクの前に立ち、いつも通りに口を開いた。

「みなさん、こんにちは。さきほどまで一緒に参加者として座っていました。改めてご挨拶を——」

名刺を求める手が、震えていた

プレゼンが終わると、会場のあちこちから声をかけていただいた。
名刺交換の列ができ、私は一人ひとりと丁寧に言葉を交わした。

4人組は列の最後のほうに、ばらばらと並んでいた。
午前中の堂々とした佇まいはなく、目線が定まらない。

「あの……さきほどは大変失礼な言い方をしてしまって……」

最初に声をかけてきた女性が、名刺を両手で差し出しながらそう言った。
手が、かすかに揺れていた。

私は笑顔で名刺を受け取り、自分のものも渡した。
「いえ、気にしていませんよ」と言ったのは本当のことだ。

怒りよりも、少し哀しかった——地方というだけで人を測ろうとする、その物差しの細さが。

勉強会のあと、私が思ったこと

主催者の方が後日、こっそり教えてくれた。

「あの4人、翌週に申し込んでいた次回参加をキャンセルしたみたいです」と。

気まずくなったのだろう、と思う。
ただ私は、それをざまあみろとは思えなかった。

地方に住んでいても、都心に住んでいても、知識もキャリアも人柄も、住所とは別のところに宿る。
当たり前のことを、当たり前に示せただけだ。

名刺入れを鞄に仕舞いながら思ったのは、「勝った」ではなく——「次からは、誰も最初から除外しなければいい」ということだった。

あの日以来、私は以前より少し丁寧に、初対面の相手の話を聞くようになった気がする。

さいごに

この出来事が浮き彫りにするのは、「出身地や肩書きでその人の価値をとっさに決めてしまう」という、実はごく日常的な心の動きだ。

丸の内勤務、都市出身、業界の近さ——そういったラベルで素早く仲間を選別し、そこから外れた人をなんとなく透明扱いする。悪意というより、無意識の習慣として。

同じような場で「なかったこと」にされた経験を持つ人は、きっと少なくないはずだ。

そしてその場に居合わせた人が、実は自分よりずっと深い場所にいた——そんな「立場の逆転」を目撃したとき、複雑な気持ちになった人もいるのではないだろうか。

肩書きがなければ、ぞんざいに扱っていい——そんな物差しは、いつか自分自身に返ってくるのかもしれない。
あなたは、初めて会う人をどんな「目」で見ていますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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