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「中身ってこうなってるのね」通夜に白い服で来た親戚。だが、親戚の行動に思わず言葉を失ってしまった

  • 2026.7.28

黒一色のはずの通夜

夫の身内に不幸があり、私たち夫婦も通夜に参列しました。

結婚してからは、こうした集まりで夫の親戚と顔を合わせる機会も、少しずつ増えていました。

会場に着くと、参列者はみな黒い喪服に身を包んでいます。

しめやかな空気の中、私も静かに手を合わせ、故人を偲んでいました。

受付を済ませて席に着いても、聞こえてくるのは、控えめなすすり泣きと読経の声だけでした。

ところが、その落ち着いた場に、ひときわ目を引く二人がいたのです。

夫の親戚にあたる、年配のおじとおばでした。

周りが黒一色の中で、二人だけが白っぽい服で現れていました。

どうしてこの場でその装いなのか、私にはうまく飲み込めませんでした。

次々と起こる出来事

席に着いてしばらくすると、おじが手にしていた飲み物を、畳の上にこぼしてしまいました。

染みが広がり、おじは慌てて大きな声を上げます。

しんとしていた場が、その声で一気にざわつきました。

誰かがそっと布巾を持って駆け寄り、その場をなんとか収めようとしていました。

それだけでも落ち着かないのに、今度はおばのほうでした。

故人の写真の近くに供えられていたお弁当に、なぜか手を伸ばしたのです。

「中身ってこうなってるのね」

中をのぞき込み、おばは何やら楽しげに声を上げていました。

供え物だという意識は、まるでないようです。

止めようにも、あまりのことに、声が喉の奥で固まってしまいました。

私はただ、その様子を見ていることしかできませんでした。

言葉を失ったまま

注意をするべきなのか、それとも見て見ぬふりをするべきなのか。

私は迷っているうちに、何も言えないまま時間が過ぎていきました。

夫に目配せをしても、夫もまた、困った顔をするだけでした。

年上の親戚を、こうした場でたしなめるのは、簡単なことではありません。

結局、誰も二人を正面から止めることはありませんでした。場はなんとなく流れ、通夜は形の上では滞りなく終わっていったのです。

あれは、いったい何だったのだろう。今でも、あの日のことを思い出すたびに、胸の奥がざわつきます。

きちんと故人を弔いたかった気持ちが、あの二人の振る舞いのせいで、どこか宙ぶらりんになってしまいました。

答えの出ないまま、私はあの光景を、たぶん一生忘れられないのだと思います。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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