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「今なにしてる?」と送ってきた大学の同期に、返事ができなくなった話

  • 2026.7.28
ハウコレ

「駅前来れる?

」これまで続いた同期からの連絡。私はもう、通知を切りました。学生時代のノリと今の暮らしの距離感が、この人にはわからないのです。息子の寝かしつけを終えて手にしたスマホに、大学時代の同期からの通知が続けざまに重なっていました。

大学の同期からの通知

リビングのソファに腰を下ろした私は、寝室のドア越しに息子の寝息を聞きながら、スマホを開きました。大学時代の同期とはSNSで半年前につながり直して以来、たまに近況を送り合うだけの間柄です。画面に届いた通知は、彼からのものでした。「今なにしてる?」の一言だけです。

昔と同じ調子のメッセージ

翌日、洗い物をしていると2通目が届きました。「明日空いてる?」だけの、また用件のない一言です。返事を組み立てているうちに、3通目が来ました。「駅前来れる?」。片手にスポンジを持ったまま、リビングに散らかった息子のおもちゃを見つめました。学生時代ならこの誘いに応じて会いに行けたのかもしれません。夫と幼い息子との暮らしを、この人はどこまで知っているのだろう。頭で組み立てた返事のどれもが、今の私の指では打てない言い回しでした。何かが違うと、気づきかけていました。

通知欄を閉じるまで

また同期からの新しいメッセージが並んでいるのを、片付けかけのおもちゃ箱の上で見ました。私は同期の名前からの通知を切り、既読をつけないままにしました。学生時代のノリに乗って会いに行けた頃の私と、家庭を持つ今の私では、書ける文章のかたちが違うのです。ミュートにした画面の光が、おもちゃ箱の底に散らばったブロックを照らしていました。

そして...

そして、私は同期の名前を、トーク画面の一覧から横にスワイプして畳みました。学生時代の友情は変わらないと信じていましたが、それと連絡の距離感が変わらないことは、同じではありませんでした。相手も同じ場所で立ち止まってくれるかは、私にはわかりません。それでも、入力欄をいったん閉じて、私はリビングのおもちゃ箱に手を戻しました。

(30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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