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妻の連絡だけ返さなかった俺が、目を見て気づいた失礼

  • 2026.7.28
ハウコレ

家で毎日会う相手だから返さなくていいと思っていました。俺の返信は妻に向いていなかったことに、切り出されるまで気づけずにいました。

片手で持ったスマホの通知欄に妹のメッセージが表示され、俺はソファに座ったまま返信ボタンを押しました。

妹の投稿にだけ返した俺

仕事から帰ってリビングでくつろいでいると、隣にいる妻が、実家の家族との連絡用グループに、母の誕生日についての一言を投稿しました。

「お義母さんの誕生日の夕飯、どうしますか?」

俺のスマホにも通知が届き、内容を確認しました。俺の中では「隣にいる相手からの質問」だったので、返事は要らないと判断していました。あとで直接聞けばいい話です。続いて、東京に住んでいる妹の投稿が届きました。

「確かにそろそろお母さんの誕生日!プレゼント今年は誰が用意するー?」

妹は普段からチャットで会話する相手です。俺は片手でスマホをタップし、返信しました。

「じゃあ俺が用意するよ」

様子が違っていった妻

その次の日から、妻の口数が減っていきました。食卓で目が合っても、以前より視線をすぐに逸らします。テレビを見ていても、こちらへ声をかけてこなくなりました。

俺は残業続きで疲れていたので、単純に妻も忙しいのだろうと考えていました。母の誕生日の話は、俺と妹の間で進んでいるつもりでした。

そのつもりが、途中でおかしいと気づき始めました。妻がグループチャットに投げた最初の質問が、俺の頭からはずっと抜けたままになっていたのです。

受けた指摘

夕食を終えたリビングで、隣に立った妻が俺を呼び止めました。

「なんで私のメッセージだけ無視するの?」

俺は妻の目に視線を戻しました。悪意はなかったつもりです。素直に思っていたことを、そのまま言葉にしました。

「え、家で話せばいいと思ってた」
言い切った直後、妻の眉がわずかに上がったのが見えました。俺は自分の言葉のまずさを、遅れて理解し始めていました。

「グループチャットで無視されると、義家族の前で私だけ蚊帳の外にされてるみたい」

妻の声は落ち着いていました。だからこそ、俺の中に深く残りました。

「ごめん。そこまで考えてなかった」

俺は妻に向かってお辞儀をしました。

そして...

俺は義家族のグループチャットを開き直し、妻の最初の投稿を引用してから、当日の店の候補について妹と母に問いかけました。誕生日の会で、母は乾杯の音頭を取り、「みんなで来てくれて嬉しいわ」と笑っていました。妹は妻の隣で去年より長く話し込んでいました。

俺の家族と、妻を作る家族。俺はその2つを別の場所として扱っていた自覚がなかったのです。同じ画面の中で、俺は妻の言葉に返事をする練習を続けています。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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