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3日悩んで送ったお下がりの相談を、翌日私が取り消そうとした理由

  • 2026.7.27
ハウコレ

送った相談は、その日のうちに返信が来ませんでした。

取り消しの一言を打った矢先、画面には短い返事が浮かびました。一言だけ頼むはずの下書きを、私は3日書いては消して、ようやく送信ボタンを押しました。

3日分に増えた下書き

月末の光熱費のメモの横に、私は最初の下書きを書き始めました。パートも減らされ、2歳の息子の秋冬の服はサイズが変わる時期で、値上げの続くこの春に新しく買い足すのが、家計にこたえます。ダメ元で、と自分に言い聞かせても、ママ友から物を譲ってもらう頼み事は、ひどく重い一言に感じました。書いては消し、次の日には別の言い回しに直し、また消しました。3日目、息子が去年着ていた上着の袖を引っ張って寒いと言ったのを見て、私は「そういえば、お下がりある?もし要らないやつあったら、分けてほしいなって…」と、下書きの最後の形のまま送信ボタンを押しました。そのあと、私はスマホを机に置いて、しばらく画面を見ないようにしました。

2通目を打ちかけては消して

翌日、通知欄には返信の名前が並んでいませんでした。息子の給食のお知らせだけが、上に1つ増えていました。私は自分の送った一言の続きに、言い訳や取り消しの文をいくつも書いてみて、どれも打ちかけては消しました。「気にしないで」「ないよねごめん」「別に急いでない」。どれも押しが強く見えるか、意味がわからない一言になっていました。読まれてはいるようでした。読んだ人が返信できていないのは、返事に困っているからです。断りにくいのに聞いてしまった、と何度も思いました。私はもう、この頼み事はやめようと決めました。

頼んだつもりの一言

「ごめん、変なこと聞いちゃった。忘れて」。この一言を送ってすぐ、画面が明るくなりました。「あ、ううん、大丈夫だよ」。短い返事でした。もう終わりにするつもりの気持ちが、その一言で1度止まりました。もしかしたら、まだ望みがあるのかもしれない。息子の上着のサイズを頭に思い浮かべながら、私は最後にもう1度だけ書きました。「もし本当に迷惑じゃなかったら、少しでいいから…」。送信ボタンを押したあとの数分は、下書きを消していたときよりも、長く感じました。読まれてから、それきり、返信は来ませんでした。息子には結局、去年より小さくなった上着をもう1度着せることにしました。

そして...

数日後の午前、通知が1つ届きました。「これでよかったら」。息子を昼寝させたあとに玄関を開けると、ドアの前に紙袋が1つ、置いてありました。私は玄関先で紙袋を開けませんでした。開けたのは、息子を寝かしつけて夕飯の片付けを終えたあとの、台所のテーブルの上です。中には洗ってから畳んだであろうシャツと上着が数枚、私の畳み方ではない形で並んでいました。「ありがとう、助かる」と、私はそれからようやく打ちました。

(30代女性・パート)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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