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元恋人が返したピアスで、私が吹っ切れた理由

  • 2026.7.27
ハウコレ

彼が返してきたのは、3年前に置いてきたピアスでした。もう捨てられたと思っていた小さな忘れ物です。

そのあと残された封筒を開いて、私は彼が会いに来た理由を知りました。

やっかいな元カレ

彼と別れてからの3年間、私は彼のいない生活に慣れてきたつもりでした。部屋も変え、休日の過ごし方も変えました。最近は職場にいい感じの人もいます。それでも、画面に並んだ名前を見た瞬間、気持ちは簡単に揺れました。よりを戻したいのか、謝りたいのか、それとも私が勝手に意味を探しているだけなのか。迷った末に、私は会うことにしました。

カフェで彼が差し出した小さなケース

休日の午後、待ち合わせたカフェに行くと、彼は窓際の席に座っていました。記憶より少し落ち着いた雰囲気になっていましたが、緊張しているのは伝わってきました。近況を短く話したあと、彼は鞄から小さなアクセサリーケースを取り出しました。ふたを開ける前から、中身はわかっていました。

「まだ持っていたの?」と、私は思わず口にしました。彼は少し困ったように笑い、長い間そのままにしていたことを謝りました。なぜ今なのか、と聞こうとした私に、彼はテーブルの端に置いていた茶色い封筒を寄せました。

「今じゃなくて、あとで読んでほしい」

そう言って、彼は会計伝票を持って立ち上がりました。

告白の手紙

彼が店を出たあと、私は封筒を開けました。中には短いメモが入っていました。返すのが遅くなったことへの謝罪。来月結婚すること。新しい生活に入る前に、私のものを持ったままにしておけなかったこと。それを読んで、私が勝手に身構えていたものがほどけていきました。

彼はよりを戻したかったわけではありません。ただ、自分の中で終わらせるために来たのだと思いました。ケースの中の小さな光を見ていると、似合うと言ってくれた日の彼の声が、当時のまま戻ってきました。

そして...

店を出てから、私は彼に「結婚おめでとう」とだけ送りました。けれど、そのメッセージに既読がつくことはありませんでした。ブロックされたのか、アカウントを変えたのかはわかりません。届かなかったことまで含めて、彼なりの終わらせ方だったのだと思います。

帰宅して、久しぶりに耳に当てると、今の自分には少しだけ似合わない気がしました。それでも、捨てようとは思いませんでした。彼から返ってきたのは、ピアスだけではなく、3年前から混沌としていた気持ちを整理するきっかけでした。もう特別にしすぎなくていい。私はピアスを普段使いのケースに戻しました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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