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「家は何坪?ご主人の年収はいくら?」行事のたびに探ってくるママ友。だが、こちらも同じ問いを返した結果

  • 2026.7.28
「家は何坪?ご主人の年収はいくら?」行事のたびに探ってくるママ友。だが、こちらも同じ問いを返した結果

授業参観の帰り道に始まった

子どもが小学生だった頃の話です。同じクラスに、よく声をかけてくれるママがいました。

話し好きで、面倒見のいい人でした。荷物を持ってくれたり、行事の持ち物を教えてくれたり。

最初は親切な方だと思っていたのです。

おやと思ったのは、授業参観の帰り道でした。並んで歩きながら、その人が言います。

「家は何坪?ご主人の年収はいくら?」

世間話の続きのような調子でした。私は笑って、こう返しただけです。

「普通ですよ」

広さも金額も答えず、話を子どものことに戻しました。

何日かして、別のママから聞かされました。あの人が、うちの家は余裕があるらしいと話していたというのです。

答えていないことが、いつのまにか答えになっていました。

それからも、行事のたびに同じでした。運動会の場所取りで、バザーの準備で、卒業アルバムの打ち合わせで。

「ご主人、どこ勤めなんだっけ」

「習い事、いくつやらせてるの」

そして自分の話になると、必ずこう続くのです。

「うちは教育費にかけてるから、大変なのよ」

よその家の習い事が0だと聞けば、そこには余裕があるのだと決めていました。

持ち物の値段も、車の買い替えも、話題の材料になっていったのです。

同じ問いを返した秋の廊下

学習発表会の後でした。廊下の隅で呼び止められ、また同じ切り出し方をされます。

「そういえば、家は何坪だったかしら。ご主人のお給料、上がった?」

私は同じ笑顔で、同じ順番に聞き返しました。

「そちらのお宅はいかがですか。何坪で、ご主人はどのくらい?」

声を荒らげたつもりはありません。向けられた言葉を、そのまま並べただけです。

彼女の口が半分開いたまま止まりました。えっと、と言いかけて、その先が続きません。

「……うちは、そういうのは、ちょっと」

「そうですよね。私も同じです」

後ろで待っていたママが、二人で顔を見合わせました。誰も何も言いません。

彼女は天気の話に切り替えて、そのまま昇降口へ歩いていきました。

その日以来、家のことを聞かれることはなくなりました。

変わったのは、それだけではありません。廊下でのやりとりを見ていたママたちが、同じ返し方を覚えたのです。

「そちらはいかがですか」

聞かれた人が、そのまま聞き返す。それだけで、探るような会話は続かなくなりました。

卒業までの二年、あの手の噂は一度も耳に入ってきませんでした。

学校で顔を合わせれば、彼女とも普通に挨拶をします。

子どもの様子と、行事の段取りだけを話して別れる。それで十分だったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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