1. トップ
  2. エピソード
  3. 「すぐ泣くのは甘やかしすぎ」30分で寝た娘を起こす義母。だが、味方してくれた夫に救われた

「すぐ泣くのは甘やかしすぎ」30分で寝た娘を起こす義母。だが、味方してくれた夫に救われた

  • 2026.7.24

やっと寝た昼下がり

娘が生まれてから、昼寝の時間だけは私にとって貴重な休息だった。

その日も、ぐずる娘を三十分かけて寝かしつけ、ほっと肩の力を抜いたところだった。

そのとき、玄関のチャイムが鳴った。連絡もなく訪ねてくるのは、いつも義母と決まっている。

ドアを開けると、案の定、義母が買い物袋を提げて立っていた。

「近くまで来たから寄ったの」

その大きな声に反応して、寝室から娘の泣き声が上がった。

私が慌てて抱き上げに向かうと、義母は後ろからついてきて、娘の顔をのぞき込んだ。

泣き声の理由

泣き続ける娘を、私は必死であやした。

せっかく寝ついたのに、チャイムで起こされてしまったのだから、機嫌が直るはずもない。

その様子を見て、義母は眉をひそめた。

「すぐ泣くのは甘やかしすぎ」

起こしたのはあなたなのに。喉まで出かかった言葉を、私はぐっと飲み込んだ。

この日のためにと、午前中の予定を早めに切り上げて、やっと作れた昼寝の時間だった。

生活のリズムが崩れれば、夜泣きに悩まされるのは私自身だ。それでも義母には、そんな事情など届かない。

義母はそのまま部屋に上がり込み、育児のあれこれに口を出し始めた。

「抱き癖がつくわよ」「私の頃はもっと厳しくしたものよ」

そのたびに私はうなずくふりをして、心の中で数を数えていた。早く帰ってくれないか、とそればかり考えていた。

娘はようやく泣きやんだものの、その日の睡眠のリズムは、すっかり崩れてしまった。

夫が動いた朝

その夜、夫に一日の出来事を話した。

突然の訪問で娘が起こされ、昼寝のリズムが乱れてしまうこと。

責めるつもりはないけれど、正直しんどい、と。

夫は最後まで聞いてから、はっきりと言った。

「わかった。次からは、俺が先に釘を刺しておく」

翌朝、義母が来ると連絡してきたタイミングで、夫はすぐに電話を折り返した。受話器の向こうへ、まっすぐに告げる。

「連絡してから来て」

義母は「今さら他人行儀ね」と渋ったが、夫は落ち着いた声で譲らなかった。

「娘の昼寝もあるんだ。前もって言ってくれたら、こっちも準備して待てるから」

その一言で、義母は黙り込んだ。いつもは強気な人が、電話口で返す言葉をなくしていた。

それ以降、義母は必ず前もって連絡をくれるようになった。娘の昼寝が突然の来客で邪魔されることはなくなり、育児への口出しも自然と減っていった。夫が引いてくれた一本の線が、私と娘の穏やかな毎日を、静かに守ってくれている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ