1. トップ
  2. エピソード
  3. 遅刻もお金も「それくらい」で済ませていた私に、友人からの返信が途絶えた日

遅刻もお金も「それくらい」で済ませていた私に、友人からの返信が途絶えた日

  • 2026.7.26
ハウコレ

私はいつも通り、笑って流したつもりでした。

でも彼女から送られてきたたった一言のメッセージのあと、返信は途絶え、気づけば集まりの輪から私だけが消えていたのです。別の友人からの電話を切ったあと、私はしばらく玄関の靴を履いたまま、廊下に立っていました。

「それくらい」が私の口ぐせでした

学生時代からの友人にはよく、集合時刻に遅れたり、立て替えてもらったお金の返済を後回しにしたりしていました。悪気があったわけではありません。少しくらい待たせても、少しくらい返済が遅れても、長い付き合いなら許してくれるだろうと甘えていたのです。

困った顔をされるたびに、私は笑って「別にそれくらいよくない?」と返していました。友人もいつも笑い返してくれていました。

いつもの返事が、最後の会話になった日

その日も、共通の友人との食事会に30分遅れて着きました。席に座るなり「ごめんごめん」と手を合わせ、遅れるなら連絡してほしいと言われたとき、私は反射的に「別にそれくらいよくない?」と返しました。

他の友人はうつむいていましたが、私は特に気にしませんでした。ところが帰宅後、その友人からメッセージが届いたのです。

「これからは私も、自分の予定は自分で守るね。お金のことも、返せるときで大丈夫。もう催促はしないから」

責める言葉ではありませんでした。だからこそ、既読をつけたあと、私は返信を打ち始めては消し、それを繰り返しました。

気づけば、輪の中に私だけがいませんでした

それから食事会の連絡が来なくなりました。友人のプロフィールの写真が、私以外のみんなが写った旅行の写真に変わっていました。私は誘われていませんでしたが、催促できる立場でもないと分かっていました。3か月が過ぎた頃、別の友人にメッセージを送って聞いてみました。

「最近、みんなに避けられている気がする」

友人は言葉を選びながら、以前から同じ話題が何度も出ていたのだと教えてくれました。指摘されていた回数を、私はまるで覚えていませんでした。

そして...

返信の途絶えたチャットの画面を、私は今も時々開きます。彼女からの最後の一言は、私と距離を置くことを伝えるだけの、短い文面でした。あのとき「ごめん、次から気をつける」と返せていたらと考えます。それでも、返せなかった自分こそが答えなのだと、今なら分かる気がします。

(20代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ