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「来月の給料日に、10万円は必ず返す」頼み込んできた妹。だが、3年経っても1円も戻らなかった結果

  • 2026.7.25

その夜のうちに振り込んだ

妹から電話が来たのは、平日の夜でした。

声が湿っていて、最初は何を言っているのか聞き取れません。

「友達の結婚式が重なって、今月だけ生活費が足りないの」

「いくら足りないの」

「来月の給料日に、10万円は必ず返す」

断る理由を探すより先に、口座番号を聞いていました。

この子は困っても最後まで黙っているところがあると、ずっと思っていたからです。

振り込んだのはその夜のうちで、明細の控えは財布に入れたまま忘れていました。

「ありがとう。来月には、ちゃんと返すから」

「急がなくていいよ。落ち着いてからで」

そう返したのは私です。あとになって、この一言を何度も思い返すことになりました。

待ってという言葉が続いた

約束の月、給料日を過ぎても連絡はありませんでした。

こちらから切り出すのは気が引けて、月末になってようやく短い文を送ります。

「急がないけど、一応どうかなと思って」

返事は翌日に来ました。今月も出費が重なって厳しいから、あと3ヶ月待ってほしい、と。

その3ヶ月が過ぎると、今度は車検の話になりました。

次は引っ越し、その次は体調のこと。どれも作り話には聞こえません。

「無理しなくていいけど、いつ頃になりそう?」

「ほんとにごめん。落ち着いたら必ず」

同じやりとりを何度したのか、途中から数えるのをやめました。

気づけば3年が過ぎています。1円も戻っていません。

親には、まだ言えていない

そのあいだ、妹の投稿には毎月のように旅行や食事の写真が流れてきました。

海の見える部屋、湯気の立つ皿、笑っている横顔。指を止めて少し眺めてから、画面を閉じます。

楽しむなと言いたいわけではありません。妹には妹の暮らしがあって、私が口を出す筋合いもない話です。

ただ、10万円のことだけがそこに載らないのを、うまく飲み込めずにいます。

実家に帰ると、母は決まって妹の話をします。

「あの子、最近は落ち着いてるみたいよ」

「そうなんだ。よかったね」

そこで話を止めます。心配をかけたくないというより、口に出せば母と妹のあいだまで変わってしまう気がして、言えないままです。

妹とは今も普通に連絡を取っています。お金の話だけが、二人のあいだで止まったままです。財布の中のあの控えは、いまだに捨てられずにいます。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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