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「あの家はお金に余裕があるのよ」聞き出した話を言いふらしたママ友。だが、私の意趣返しに顔色が一変

  • 2026.7.22

バザーの片づけで耳に入った噂

子どもが小学生だった頃です。バザーの片づけをしていると、別のクラスのママが小声で教えてくれました。

「あの家はお金に余裕があるのよ」

そう話している人がいる、というのです。

あの家、というのは我が家のことでした。

「気を悪くしないでね。でも、耳に入れておいたほうがいいと思って」

教えてくれたママは、それだけ言って荷物を運びに戻っていきました。

心当たりはありました。

同じクラスの、話し好きなママです。会うたびに、家のことを聞いてくる人でした。

最初は親切な方だと思っていました。荷物を持ってくれたり、行事の日程を教えてくれたり。

変わったと感じたのは、授業参観の帰りです。

「ご主人のお仕事って何をしているの。家はどのくらいの広さ?」

世間話の調子で、細かく聞かれました。

私は広さも金額も答えず、笑って流したのです。

答えなかったはずのことが、こうして人づてに戻ってきました。

その後も、行事のたびに同じでした。よその家の習い事の数、子どもの持ち物、車の買い替え。全部が比べる材料になっていきます。

「あそこのお子さん、塾は行ってないのよね」

誰の名前も出さない代わりに、その場にいない家の話ばかりが続きました。

「うちは教育費にかけてるから、大変なの」

そう言いながら、他人の家の懐具合を数えているのでした。

そっくり返した学習発表会の後

秋の学習発表会が終わった後、廊下の隅で呼び止められました。

「家は何坪だったかしら。ご主人のお給料は、どのくらい?」

私は同じ笑顔で、同じ順番に聞き返しました。

「そちらのお宅はいかがですか。何坪で、ご主人はどのくらい?」

怒っても、嫌味を言ってもいません。返ってきた言葉を、そのまま返しただけです。

彼女の顔から色が引きました。えっ、と息が漏れて、その先が出てきません。手にしたプログラムを握り直し、目線が下がりました。

「……うちは、別に、普通よ」

「そうですよね。私もそうです」

近くにいたママが二人、顔を見合わせました。彼女は天気の話に切り替えると、そのまま昇降口へ歩いていったのです。

それきり、家のことを聞かれなくなりました。

やりとりを見ていたママたちも、同じ返し方を使うようになりました。聞かれたら、そのまま聞き返す。それだけで、探るような会話がその場から消えていったのです。

翌年の懇談会で出た話題は、宿題の量と登校班のことばかりでした。彼女とは廊下で会えば挨拶をします。ただ、我が家の広さを聞かれることは、卒業まで一度もありませんでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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