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「今日って割り勘ですよね!」ママ友とのランチ会。だが、温厚だったママ友が声を荒げたワケ

  • 2026.7.23

はじめてのランチは割り勘の約束

保育園で仲良くなったママ友と、はじめてランチに行くことになりました。

「お会計は割り勘でいいよね」

「うん、そのほうが楽だし」

集まる前に、そう決めてありました。

それぞれパスタやピザを頼んで、話は子どもの寝かしつけのことで盛り上がっていたのです。

皿が空いたころ、向かいの席のママが手元のスマホを持ち上げました。

「ちょっと追加していい?」

「いいよ〜」

その店は席のスマホから注文する形式で、誰が何を頼んだのかは本人にしか分かりません。

運ばれ続けるメイン

最初に来たのはカルボナーラでした。

次にマルゲリータ、そのあとにステーキ。

「私、めっちゃ食べるんですよ」

笑いながら、そのママは黙々と皿を空けていきます。

メイン系が5品並んだところで、店員さんがさらにデザートを運んできました。パフェにケーキ、プリンまで、数えると5つあります。

ほかのママ友と、目だけの会話をしました。これはまずい、と全員の顔に書いてあったと思います。

それでも空気を壊したくなくて、細いのによく入るねと無理に盛り上げて乗り切りました。

伝票を挟んで

会計のとき、そのママはにこにこしながらレジの前に立ちました。

「今日って割り勘ですよね!」

伝票には2万円を超える数字が並んでいます。

ほかの3人は、どう数えても1人2000円ほどでした。

私は何も言えませんでした。角を立てたくなくて、財布を開きかけたときです。

それまで穏やかに笑っていたママが、伝票を手に取りました。普段は標準語で、声を荒げるところなど見たことのない人です。

「こんなに食べといて割り勘やと?」

レジの前が静まり返りました。

「誰もあんたみたいに頼むの想定して、割り勘って言うてへんのや。限度ってもんがあるやろ」

「割り勘って最初に言ったのに、嘘つき!」

そう言い返した声が、途中で細くなりました。

もう1人のママも黙ってうなずいています。誰も助け舟を出しませんでした。

そのママは自分の食べた分をきっちり計算して払い、逃げるように店を出ていきました。

「言うてもうたわ」

残された私たちに、穏やかなママは肩をすくめてみせたのです。

「助かりました。私、開きかけてました」

それ以来、あのママとは園で会えば会釈をするだけの関係です。

向こうから声をかけてくることもなくなりました。

気まずさはありますが、後悔はありません。言いにくいことを引き受けた人がいたから、余計なお金は誰の財布からも出ずに済んだのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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