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「3日経ったけど、行ってないよ」犬の通院をすっぽかして黙っていた夫。だが、妻がぶつけた本音に絶句

  • 2026.7.22

冷蔵庫に貼ったままの予約票

その日の朝、私は急な用事で家を空けることになりました。

「今日、犬の病院あるからね!」

玄関で靴を履きながら、そう叫んで飛び出しました。予約票は冷蔵庫のドアに、マグネットで留めてあります。

定期の診察と、飲み薬をもらうだけ。十五分で終わる通院でした。

「はいはい、わかった」

ソファの夫は、片手を上げてそう返しました。

うちの犬は今年で八歳です。

散歩も、爪切りも、病院も、ほとんど私の担当でした。

私のほうが時間に融通が利くので、それ自体に不満はありません。

夜に帰ると、犬は玄関でしっぽを振っていました。病院のことを聞こうとしましたが、夫はゲームの音量を上げていて、話しかけづらい空気だったのです。

翌日も、その次の日も、病院の話は出ませんでした。

予約票は、冷蔵庫に貼られたままです。

薬の袋が一つも増えていないことに気づいて、私はようやく聞きました。

「ねえ、病院は行ってくれた?」

夫はテレビを見たまま、あっさりと答えました。

「3日経ったけど、行ってないよ」

部屋が、しんとしました。犬が足元まで来て、私の足に顎をのせました。

「ごめん」の一言を、初めて求めた夜

行けなかったこと自体を、責めるつもりはありませんでした。もとはといえば、私の用事で頼んだのです。

ただ、夫は自分に非があると思わない限り、絶対に謝らない人でした。

三日間黙っていたのも、悪いと思っていないからです。

私はリモコンを手に取り、テレビを消しました。

「行けなかったのは、責めてない」

「じゃあ、なんの話だよ」

「行かなかったって、3日も黙ってるのはおかしいよね」

夫の眉が、ぴくりと動きました。

「ごめんの一言が、どうしてそんなに重いの」

夫は口を開けて、何か言いかけて、そのまま閉じました。いつもならすぐ返ってくる「忙しかったんだよ」も「お前だって」も、出てきません。

視線が、私の足元の犬にゆっくり落ちました。

「……ごめん」

言い訳のつかない「ごめん」を聞いたのは、結婚してから初めてでした。

「うん。それだけで、よかったの」

私はそれ以上、何も足しませんでした。気にしないで、とも言いませんでした。

翌朝、夫は自分で予約票をはがして、病院に電話をかけていました。

「すみません、今日、連れて行っていいですか」

帰ってきた夫は、薬の袋を私に見せてきました。聞いてもいないのに、先生の説明まで復唱していました。

それから夫は、できなかった日は必ず先に言うようになりました。

「今日、散歩は無理そう。夜に俺が行くわ」

うちの犬は最近、夫が帰ってくる足音でも、しっぽを振るようになりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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