1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今すぐ飯を作れよ、さっさとしろ」泣いてる子供より、夕食を優先させた夫。だが、私の嫌味で夫の態度が一変

「今すぐ飯を作れよ、さっさとしろ」泣いてる子供より、夕食を優先させた夫。だが、私の嫌味で夫の態度が一変

  • 2026.7.20

抱っこをおろせば、また泣き出す

息子を産んでから、私の一日は抱っこで終わるようになりました。

おろした瞬間に泣き出すので、料理も洗濯もすべて中断。

慣れない育児に、毎日ただ悪戦苦闘していたのです。

夫は、そんな暮らしにまるで関心がありませんでした。

おむつも寝かしつけも、触ったことすらありません。

その日も夕方から、息子は火がついたように泣いていました。

私が部屋を歩き回ってあやしていると、玄関が開く音がします。

帰宅した夫は手も洗わずにソファへ直行して、こう言い放ちました。

「今すぐ飯を作れよ、さっさとしろ」

「見てわからない?この子、泣いてるんだけど」

「ベッドに置いときゃいいだろ。チャチャっと作れる量じゃん」

「じゃあ、そのチャチャっとを自分でやってみたら」

「なんで俺が。仕事してきたんだけど」

その言葉を最後に、夫はテレビをつけました。息子の泣き声を、バラエティ番組の笑い声がかき消していきます。

私は片腕で息子を抱えたまま、空いた手で冷蔵庫を開けました。中身を見ても、何を作ればいいのか頭に入ってきません。

ご近所という言葉を出した瞬間

アパートの壁は薄く、隣の部屋の話し声が聞こえるほどです。つまり、この泣き声も外へ筒抜けということでした。

私は息子を抱いたままベビーベッドの前に立ち、静かに言いました。

「わかった、置くね。ご近所さんが通報して、児童相談所の人が来てもいいなら」

テレビの音だけが流れる中、夫がこちらを振り向きました。表情がすっと抜け落ちていくのが見えました。

「え、いや、通報って」

「泣きっぱなしの赤ちゃんの声、毎晩聞こえてたらどう思う?」

「……それは、まあ」

夫はリモコンを握ったまま、口をぱくぱくさせていました。この人が気にするのは、いつだって外からどう見えるかだけなのです。私が息子をマットレスにおろそうと腰を曲げた、その瞬間です。

「わかったわかった!俺が抱っこするから!」

夫はテレビも消さずに駆け寄ってきて、息子を私の腕からもぎ取るように受け取りました。抱き方がわからず、体をこわばらせたまま立ち尽くしています。

「首、支えて」

「これでいいのか? なあ、これでいいのかって」

さっきまでの威勢はどこへやら、声はすっかり裏返っていました。息子はしばらく夫の腕の中で泣き続け、夫の額には汗がにじんでいきます。私はその横を通り過ぎて、ようやく米を研ぎ始めました。

それからというもの、夫は帰宅すると真っ先に息子を抱き上げます。飯を急かす声も、聞こえてこなくなりました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ