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「うるさくて寝れないんだけど」夜泣きを5分で投げ出した夫。だが、私が返した一言で態度が一変

  • 2026.7.20

寝室から出てきた夫

その日も、娘の夜泣きは1時間を超えていた。

抱っこ紐も、白湯も、子守唄も効かない。腕の中で娘は反り返り、声を張り上げて泣く。

時計の針は二時を回り、外はまだ真っ暗だった。

肩の感覚がなくなってきた頃、寝室のドアが開いた。

「うるさくて寝れないんだけど」

夫は髪をかき上げながら、リビングの入口に立った。

「ごめん。少しだけ代わってくれない?」

夫は娘を見て、それから壁の時計を見た。

「1時間あやして、泣き止んでないだろ」

だから代わってほしいのだと、もう一度言った。

夫は聞いていなかった。

「それ、何もしてないのと一緒じゃん」

腕の中の重さが、急に増した気がした。抱いた1時間も、揺らした回数も、この人には見えていないらしい。

「結果が出てないってこと。俺なら十分で寝かせるよ」

私は黙って、娘を差し出した。

十分どころか

夫の腕に移った瞬間、娘の泣き声は跳ね上がった。

「おー、よしよし。パパだぞー」

私はキッチンの椅子に座って、時計を眺めていた。秒針が、やけにゆっくり進む。

一分。娘は夫の胸を押し返して泣く。

二分。夫の声から、余裕が消える。

三分。夫は抱き方を何度も変えた。そのたびに泣き声が大きくなる。

「なんだよ、なんで泣くんだよ」

揺らし方が強いよ、と教えたが、夫は聞き返しもしなかった。娘の泣き声は、部屋の壁に跳ね返るほど大きくなっていく。

四分を過ぎたあたりで、夫の額には汗が浮いていた。首筋も、パジャマの襟も湿っている。そして、5分が経つ前に音を上げた。

「もう無理。やっぱ代わって」

私は椅子から立たなかった。

「5分も経ってないのに、何もしてないのと一緒じゃん」

夫の顔から、表情が抜けた。

まばたきも忘れたように、夫は私を見ている。

「さっき言ったよね。結果が出てないなら、何もしてないのと一緒って」

夫は口を開いて、閉じた。もう一度開いて、また閉じた。反論を探しているのが、こちらから見えていた。

娘は、夫の腕の中で泣き続けている。

「……ごめん、言い過ぎた」

夫はそう言って、娘を私に差し出した。受け取って揺らすと、娘は静かに目を閉じた。夫はソファに座り込んで、その寝顔をじっと見ていた。

翌週から、夜泣きが始まると先に動くのは夫になった。私が起き上がる前に、もう娘を抱えている。

先日、40分抱いても泣き止まない娘を抱えて、夫が情けない声を出した。

「これ、毎晩やってたの?」

1時間コースの日もあるよ、と答えると、夫は返事をせず、黙って娘を揺らし続けた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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