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「来ちゃった、やっほー」授乳中の病室に連絡なく現れた義母。だが、夫が面会謝絶で締め出した結果

  • 2026.7.23
「来ちゃった、やっほー」授乳中の病室に連絡なく現れた義母。だが、夫が面会謝絶で締め出した結果

ノックのない訪問

第二子を産んで、三日目の午前だった。

個室のベッドで授乳をしていた。人を迎えられる状態ではなかったし、その予定もなかった。

ノックの音は、なかった。

いきなり扉が開いた。

「来ちゃった、やっほー」

義母が、片手を振って立っていた。その後ろに、義兄まで並んでいる。

「え、あの、ちょっと待ってください」

慌ててタオルを引き寄せた。義母は構わず入ってきて、ベッドの脇まで来る。義兄は入口で部屋を見回していた。

「わあ、小さい。抱かせてよ」

「今は、無理です」

急に来てごめんね。その一言は、最後までなかった。

そもそも、おかしかった。夫はこの病院のことを、誰にも伝えていない。

「どうして、ここが分かったんですか」

「そんなの、調べればわかるわよ」

義兄はスマホを構えていた。

「写真、撮っていい?」

返事を待たずに、シャッターの音が鳴った。

そこへ看護師が入ってきた。

「面会は事前にご連絡をお願いしています」

「身内よ。おばあちゃんなの」

義母はそう言って笑い、三十分居座ってから帰っていった。

夫が引いた一本の線

夕方に来た夫に、私は全部話した。

「流石に急にはやめてほしいって、俺から言う」

その夜の電話は、まるで響かなかった。

「孫に会って、何が悪いの」

夫はスマホを見つめたまま、しばらく黙っていた。

翌朝、夫は病棟のスタッフに事情を話した。事前の連絡がない面会は、こちらの了解がなければ通さない。そう決めてもらった。

二日後の朝、二人はまた来た。

病棟の入口で、足止めされた。

「聞いてない。孫の顔を見に来ただけよ」

「ご本人の了解が取れませんので、お通しできません」

スタッフの声は、淡々としていた。

義母の声だけが一段高くなる。

「私は、身内なんですけど」

そこへ、夫が下りてきた。

「母さん。連絡してから来て。それだけだよ」

義母は何か言いかけて、口を閉じた。ロビーの椅子にいた家族連れの視線が、こちらに向いている。義兄が、義母の肘を引いた。

「……行こう」

義母は目を逸らし、そのまま自動ドアの外へ引き返していった。一度も振り返らなかった。

病室に戻ってきた夫が、椅子に腰を下ろした。

「ごめん。もっと早く動けばよかった」

「動いてくれて、助かりました」

退院してから、義母が突然現れることはなくなった。来る前には必ず電話が入る。「明日、そっちに行ってもいい?」と聞いてきて、都合が悪いと言えば、あっさり引き下がる。玄関先で子どもの顔を見て、長居せずに帰っていくようになった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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