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弁当を半分残す夫へ聞いた私。数日後の空の箱

  • 2026.7.19
ハウコレ

残ったお弁当箱と新しく作った夕飯のおかずをつつく食卓が、いつのまにか当たり前になっていました。それがなくなった日、私はほっとして、それから少しだけ寂しくなったのです。

食卓に広げたお弁当箱には、私が詰めたおかずが、半分だけ残っていました。

半分だけ残るお弁当

夫にお弁当を持たせるようになって、半年ほどになります。結婚してから続けてきた、私なりのささやかな習慣でした。夫が食べきれずに戻ってきたおかずは、2人の夕飯のときに分け合って食べます。冷めた卵焼きをつまみながら、夫は「うまいよ」と言ってくれました。それでも、箱の底に残るご飯粒を見るたび、私の中には小さな引っかかりが残っていきました。

いらないなら、と聞いた日

食卓で向かい合ったとき、私はとうとう聞いてしまいました。

「いらないなら、言ってね」

責めるつもりはなかったのに、声が思ったより硬くなりました。夫は箸を置いて、焦ったように顔を上げます。

「いらないなんて、そんなことないよ」それから、絞り出すように続けました。

「本当に感謝してるよ。ただ、仕事が立て込んでて、食べる時間がなかっただけで」

忙しさで少し痩せた夫の横顔を見て、私は自分の問いを悔やみました。

空になって戻る弁当箱

それからも、私は変わらずお弁当を作り続けました。無理に食べてほしいわけではなく、手を動かしていたかっただけなのだと思います。

すると、いつからか、夫の弁当箱は空になって戻るようになりました。帰りが少しだけ遅くなったのも、その頃からです。台所で洗う箱に、ご飯粒1つ見当たらない日が続きます。よかった、食べる時間ができたんだ。私はそう思って、空の箱を布巾で拭きました。

そして...

今も私は、毎日お弁当を詰めています。空になって戻る箱を開けるたび、きっとどこかでちゃんと食べてくれたのだと、私は信じています。向かい合って残り物をつつく食卓は減りましたが、それはそれで悪くないと、今は思うのです。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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