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初心者でも一体感が出せる【夏の寄せ植え】ブルー・パープルで涼しげに仕上げる3つのコツ

  • 2026.7.17

初心者でも一体感が出せる【夏の寄せ植え】ブルー・パープルで涼しげに仕上げる3つのコツ

寄せ植えがうまく作れない、どんな植物を組み合わせればよいのかわからない……。ここでは、YouTubeで配信している寄せ植え動画が人気の富田英明さんに、初心者でも寄せ植えをきれいに作るコツを教えていただきました。今回はブルー、パープルの花をメインにした夏の寄せ植えをご紹介します。

寄せ植え制作
富田英明さん

とみた・ひであき⚫️1974年東京生まれ。
高校入学後、園芸店でアルバイトを始め、大学卒業後、園芸店に勤務。
園芸店を退職後、2013年から「jungle berry」として活動を開始。庭や店舗の植栽、寄せ植え制作・販売を手がけ、全国の園芸店にて寄せ植えイベントの講師を務める。
東京・東村山の「T-Garden」にて、寄せ植え教室を開催中(不定期)。
YouTube「寄せ植え専門チャンネル morinomi」@morinomi783
Instagram @hideamai

上手な寄せ植え=フォルムがきれい

全国の園芸店やホームセンターで、寄せ植えイベントの講師として活躍する富田さん。参加者から、「花の色の合わせ方や花の選び方が難しい」「寄せ植えを上手に作れない」という声をよく聞くそうですが、「皆さん、花の色合わせも花選びもうまくできているのですが、その効果があらわれていないだけなのです」と話します。

花の色は合っているのに、花の組み合わせは素敵なのに、何だかセンスのない寄せ植えになってしまう……。どうすれば、寄せ植えを上手に作れるのでしょうか?

「『フォルムをきれいに出す』ことを意識して寄せ植えを作るのがポイントです。フォルムがきれいであれば、花の色合わせ、花選びをした効果があらわれて、その結果、上手な寄せ植えに仕上がるのです」

では、「フォルムのきれいな寄せ植え」とはどのようなものでしょう?

「全体がまるで一株であるかのように見えて、一体感のあるものを『フォルムのきれいな寄せ植え』だと考えています。使用したポット数がすぐにわかってしまうような寄せ植えは×。イメージしたいのは、野原などでいろいろな草花が混じり合って咲いている風景です。植物同士が昔から共存して咲き乱れているような、そんな自然な感じで作ることができれば、素敵な寄せ植えになると思います」

フォルムのきれいな寄せ植えを作るポイント

ここでは、一体感のある寄せ植え作りの3つのポイントをご紹介します。富田さんのYouTubeでは、より詳細なポイントが紹介されているので、そちらもご参考に!


【寄せ植え】寄せ植え初心者必見! みんなが知らない寄せ植えの作り方&考え方【寄せ植え初心者】Lesson1

ポイント① 直径20〜30cmの鉢の場合には、花苗4つ、葉もの苗1つの計5ポットが基本

ポット数を増やすと寄せ植えの寿命が短くなるので、直径20〜30cmの鉢の場合には5ポットを基本にします。5つのうち、花苗4つ、葉もの苗1つのバランスにすると、初心者でもフォルムのきれいな寄せ植えを作れます。

葉もの苗を、花苗の葉の高さが合っていないところや葉数が少ないところに植えることで、葉の数を均一に見せることができます。また、花苗の株と株の境目をあいまいにする働きもあります。

ポイント② 苗の中で丈の高いほう、花がたくさんついているほうを鉢の内側に向けて植えつける

富田さん流の寄せ植え作りの最大のポイントは「苗の中で丈の高いほうを鉢の内側に向けて植える」こと。丈の高さの見分けがつきにくい場合は、苗を上から見たときに、花数が多いほうを内側に向けて植えるようにします。

丈の高いほうを外側に向けて植えがちですが、高いほう、花のたくさんついているほうを外側に向けて植えると花と花との距離が離れてしまい、寄せ植えに一体感が生まれにくくなります。

ポイント③ 苗を植えつけるごとに苗同士を寄せて、茎、枝が重なり合った場合には広げるようにする

苗を植えつけるごとに、隣の苗に寄せるようにします。寄せると茎や枝が重なり合うので、茎や枝が元々向いている方向に広げるようにします。こうすることで、互いの苗に花が入り込み、花が混じり合って咲いているように見せることができます。

ブルー、パープルで涼しげな印象の寄せ植え

花苗は、花の形が中国の帽子に見えることから英名がついたチャイニーズハット(ホルムショルディア)を主役に、星形の花弁が愛らしいブルースター(オキシペタラム)、秋まで次々と小花を咲かせるアンゲロニア、川(リバー)のようにしだれる姿が美しいトレニア ‘カタリーナ ブルーリバー’ の4種。

丈の高いチャイニーズハットと丈の低いトレニアの間に高低差が生まれてしまうため、中間くらいの丈であるバロタ・プセウドディクタムナスを「つなぎ役」として採用。シルバーリーフのバロタを加えることで、さらに涼しげな印象になりました。

苗の配置図

A:チャイニーズハット(ホルムショルディア)
B:ブルースター(オキシペタラム)
C:アンゲロニア
D:トレニア ‘カタリーナ ブルーリバー’
E:バロタ・プセウドディクタムナス

鉢の大きさ:直径21cm×高さ25cm

★A→B→C→D→E の順に植えつけます。

用意するもの

苗、鉢、鉢底網、鉢底石、草花用の培養土、緩効性肥料(使用しているのは「マグァンプK 中粒」)

★ブリキ製の鉢で、鉢底に穴があいていないものを使う場合は、キリなどで穴をあけてから植えつけます。

★今回は深さのある鉢なので、鉢底石を使用します。

寄せ植えの作り方

作り方の説明の中で、前のページで紹介した「フォルムのきれいな寄せ植えを作るポイント」と対応している内容については、「ポイント②」「ポイント③」と表記しています。

❶鉢底の穴を隠すように鉢底網を敷く。

❷鉢底石を入れる。量は鉢の高さの1/4が目安だが、風がよく吹いて乾きやすいような環境の場合には1/4以下、じめっと湿った環境の場合には1/4以上入れる。

❸土を入れていく。土は、植える苗の一番下についている葉が、鉢の縁より少し上にくる程度の高さまで入れるのが目安。

❹土を入れ終わったら、土の上に緩効性肥料をまき、土の表面のみに混ぜる。

❺チャイニーズハットをポットから出す。この苗は根があまり回っていないので、根鉢の底の部分はいじらずに植えつける。他の苗も同様に行う。

❻根鉢の上部の土を取る。表面に苔がついている場合は取り除く。他の苗も同様に行う。

❼根鉢の上部の土を取り終わった状態。

❽チャイニーズハットの丈の高いほうを鉢の内側に向けて植える(ポイント②)。他の苗を植える際も同様に「丈の高いほうが内側」で。

❾ブルースターを植え、チャイニーズハットに寄せて、重なり合った茎、枝を広げるようにする(ポイント③)。他の苗を植える際も同様に「苗を寄せて、重なり合った茎、枝を広げる」を行う。

❿アンゲロニアを外側に少し傾けるようにして植える。

⓫トレニアを植える。このトレニアは這うように伸びるため、内側に向かっている茎は、真っ直ぐに伸びているアンゲロニアの茎と絡ませて、立たせるようにする。

⓬中心部分に土を足してから、バロタを高低差を埋める「つなぎ役」として、トレニアとチャイニーズハットの間に植える。

⓭手の甲で葉をそっとめくり上げるようにしながら、土を足す。量は1カ所につき、土入れ3杯分が目安。1杯目を入れたら、土を指で強めに押す。2杯目は1杯目よりも弱めに押し、3杯目は土の表面をなでる程度で。

⓮株元に水を与える。水の量は鉢の容積の2倍が目安。

完成

夏の寄せ植えの管理方法

置き場所

完成した寄せ植えは、できれば西日が当たらずに、14時以降は日かげになるような場所に置くのがベスト。

水やり、肥料

表面の土が乾いてから行うこと。与える量は、鉢の容積の2倍が目安です。定期的に液体肥料を与えることも忘れずに。

その他

夏に作った寄せ植えの観賞期間は約2カ月。咲き終わった花は適宜、カットし、植えつけから2カ月程度たったら寄せ植えを分解して、それぞれの苗を地植えにしたり、鉢に単植(1つの鉢に1苗植えること)したりします。

撮影協力
T-Garden
季節の草花や観葉植物、ガーデニング雑貨が揃うおしゃれなガーデンショップ。富田さんの寄せ植え教室も不定期で開催中。ランチ、デザート、ドリンクが楽しめる「café T-Garden House」を併設。
東京都東村山市久米川町2−1−2
☎︎042-395-1956
営業時間9:30〜17:00(カフェは11:00〜) 水曜定休
https://www.t-garden-hana.com/

撮影/柴田和宣

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