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うまくいかないママ友関係…それぞれが抱える事情に揺れるママ友3人が見つけ出す「ちょうどいい距離」とは?【書評】

  • 2026.7.16

【漫画】本編を読む

子ども同士は仲良しでも、その親同士も仲良くなれるとは限らない。『ママ友トライアングル ~いつも私が余ってる~』(あさのゆきこ/KADOKAWA LifeDesign)は、3人のママ友関係が少しずつこじれていく様子を描いたコミックエッセイだ。

物語の中心にいるのは、同じ保育園に通うさくら、みお、けんとの母親たちである。子どもたちはいつも一緒に遊ぶ仲良し3人組。だがママたちの関係はそう簡単ではない。みおママとけんとママは児童館に行っていたころに仲良くなった間柄のため、保育園の年中クラスで一緒になったさくらママは会話に入れないことも多く、いつも疎外感を抱いていた。さらに、自分がうまく馴染めていないせいで娘が遊びに誘ってもらえないのではと、不安を抱いていた。その一方で、みおママにもけんとママにも、人との距離に対するそれぞれの事情があった。

さくらママはふたりとの距離を縮めようと、子どもたちも含めて自宅に招くことにする。当日は子どもたちも楽しく遊び、ママ同士の会話も弾んだ。これで少しは仲良くなれたかもしれないと思った矢先、みおママがけんとママに、「ふたりの子どもだけのお揃いのストラップを買おう」と誘っているのをさくらママは耳にする。楽しく話しても、頑張ってもてなしても距離が縮まらない……。その思いはさくらママの胸に重く残り、3人の関係に少しずつぎこちなさが生まれていく。

どのママも誰かを傷つけたいわけではなく、根底にあるのは子どものためにうまく人間関係を築きたいという願いと、孤立したくないという切実な思いだ。章ごとにそれぞれのママに視点が切り替わり、そんな彼女たちが抱える悩みやトラウマが見えてくるため、誰が悪者という展開にはならないのも本作の見どころだ。

ママ友関係にベストな距離というものは存在しないのかもしれない。仲良くしたい気持ちと、踏み込まれたくない気持ちで揺れる3人はどんな答えを見つけるのか、ぜひその目で確かめてほしい。そして読後は自分ならどうするだろうかと考えずにはいられなくなるだろう。

文=つぼ子

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