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「毎年の贈り物はやめよう」何年も誕生日プレゼントを贈り合う仲だったママ友。だが、私が見た光景に絶句

  • 2026.7.17

途切れた誕生日の贈り物

子どもの習い事で知り合ったママ友とは、もう何年も誕生日プレゼントを贈り合う仲だった。

毎年、3000円くらいのちょっといい雑貨やお菓子を選び合う。値段を相談したわけでもないのに、自然とその金額に落ち着いていた。

「今年のこれ、すごく可愛い。ありがとう」

「気に入ってもらえてよかった。来年も楽しみにしてるね」

そんなやり取りが、私にはささやかな楽しみだった。

特別に親密というわけではないけれど、年に一度そうやって互いを思い出す時間が、私はわりと気に入っていた。

ところがある年、私の誕生日が過ぎても、彼女からは何もなかった。

「もしかして、忙しかったのかな」

そう思って気にしないようにしたけれど、正直、少し寂しかった。

こちらは例年どおり、彼女の誕生日に贈り物を渡していたからだ。

「今年もおめでとう。これ、よかったら」

私が差し出すと、彼女は「ありがとう、悪いね」と受け取った。

それでも、お返しの話は出てこない。

関係が悪くなったわけではない。ただ、あの贈り合いだけが、理由もわからないまま途切れていた。

別のママに渡していた手

半年ほどたったある日、児童館の前で、偶然その光景を目にした。

彼女が、別のママ友に小さな紙袋を手渡していたのだ。

二人はずいぶん親しげに笑い合っていて、その距離の近さに、私は思わず足を止めた。

「これ、この前のお礼ね。誕生日おめでとう」

楽しげな声が、少し離れた私の耳にも届いた。

渡していたのは、かわいくラッピングされたお菓子のようだった。

ふと目が合うと、彼女は一瞬、見られた、という顔をした。

「あ…こんにちは」

「こんにちは」

私も会釈を返すのが精一杯で、そのまま短い挨拶だけで別れた。

贈り物をやめたのは、忙しさのせいでも、うっかりでもなかった。

ただ、相手が私から別の誰かに変わっただけ。そう気づいてしまうと、胸の奥がしんと静かになった。

あの紙袋のリボンの色や、彼女の弾んだ声が、その日はしばらく頭から消えなかった。

「毎年の贈り物はやめよう」

家に帰って、私はそう心を決めた。

追いかけるように贈り続けても、きっと惨めになるだけだ。

今も、彼女とは一応の付き合いが続いている。

すれ違えば挨拶をするし、世間話もする。

ただ、誕生日の話だけは、どちらからも二度と出てこない。

贈り合わない関係のほうが、案外、気楽なのかもしれない。会釈だけを交わすたび、私はそう自分に言い聞かせている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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