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「今日ね、二人で遊園地に行ったんだって」遊園地に誘われなかった母子、10年経っても分からない理由

  • 2026.7.17
「今日ね、二人で遊園地に行ったんだって」遊園地に誘われなかった母子、10年経っても分からない理由

誘われなかった遠出

娘が小学三年生だった頃の話です。

娘は学童で仲のいい友だちができ、その子の母子とは、家を行き来するほど親しくしていました。

三年生で同じクラスになると、その子のご近所に住む子も加わって、三人でよく遊ぶようになったのです。

母親どうしも顔見知りで、参観日には並んで立ち話をする間柄でした。

私はその関係を、素直にありがたいと思っていました。

ある週末、学校から帰ってきた娘が、ぽつりと言いました。

「今日ね、二人で遊園地に行ったんだって」

娘をのぞく二人が、母子そろって有名なテーマパークへ出かけていたというのです。

うちにだけ、声はかかりませんでした。

「わたしも行きたかったな」

「そうだね。今度みんなで行けるといいね」

そう返しながら、私はうまく笑えませんでした。三人でいつも一緒だったのに、その週末だけ、うちの娘は輪の外に置かれていたのです。

手渡された紙袋

数日後、その親友のお母さんが、玄関先で小さな紙袋を差し出してきました。

「お土産のお菓子、はい二人ぶんね」

「楽しかったみたいで、子どもたち大はしゃぎでね」

にこやかに手渡されたのは、テーマパークの包み紙に入ったお菓子でした。

悪気はなさそうで、いつもと変わらない笑顔だったのです。

「わざわざ、ありがとう。娘も喜ぶわ」

お礼を言って受け取りながら、私の頭の中は疑問でいっぱいでした。喧嘩をしたわけでもありません。

お土産まで買ってきてくれる間柄です。

(どうして、うちには声をかけてくれなかったんだろう)

入園料に困る家だと思われたのでしょうか。座席が足りなかったのなら、現地で待ち合わせよう、と一言くれてもよかったはずです。

思い当たる理由を、私は一つずつ数えてみました。

「今度、うちの子もぜひ誘ってくださいね」

やっとの思いでそう伝えると、お母さんは笑顔でうなずきました。

「もちろん。また声かけるね」

けれど、その誘いが実現することは、ついにありませんでした。

やがて連絡も少しずつ減り、理由を問いただせないまま、私たちの行き来は、自然と途切れていったのです。

あれから10年が過ぎました。娘はもう社会人です。

それでもふとしたとき、あの紙袋のことを思い出すと、胸の奥がざらつきます。

なぜ、うちだけだったのか。答えは、今も分かりません。

ただ、あの一件を引きずってばかりでもありません。娘はその後、心を許せる友だちにちゃんと恵まれました。私自身も、気の置けない相手と長い付き合いを続けています。

分からないことは、分からないままでいい。そう思えるようになった今、あの母子と縁が切れたことを、私は少しも悔やんではいないのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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