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「昼飯は何でもいい、任せるから」妻が決めた途端に文句を言う夫。だが、妻の提案で夫の態度が変わった

  • 2026.7.16
「昼飯は何でもいい、任せるから」妻が決めた途端に文句を言う夫。だが、妻の提案で夫の態度が変わった

「任せる」の後にくる文句

休日の昼どき、私が「お昼どうする?」と尋ねると、夫はいつも決まって同じ返事をした。

「昼飯は何でもいい、任せるから」

その言葉を信じて、私は冷蔵庫の中身と相談しながら献立を決める。

今日はパスタにしよう、と手を動かし始める。

ところが、鍋に湯を沸かしたころになって、夫は決まってこう言うのだ。

「うーん、やっぱり別のほうがよかったかな」

任せると言ったのは夫のほうなのに、いざ決まると文句が飛んでくる。休日のたびに繰り返されるこのやりとりに、私の中には小さな不満が積もっていった。

出かける予定も同じだった。

「家でゆっくりしよう」と言うから支度をやめると、準備を始めた途端に「やっぱり出かけよう」と覆される。せっかくの休みが、そのたびに少しずつすり減っていく気がした。

私だって、意地悪をされているとまでは思わない。ただ、決めるまでの手間はいつも私が引き受けて、夫は出来上がったものに感想を述べるだけ。

その繰り返しが、じわじわと不公平に感じられた。せめて先に希望を教えてくれたら、こんなにやり直さずに済むのに、と何度もため息をついた。

一枚の紙が変えた休日

あるとき私は考えた。夫は意地悪をしているわけではない。ただ、決める役目を私に丸投げして、後から思いつきを口にしているだけなのだ。ならば、先に希望を出してもらえばいい。

次の休日、私は小さなメモ用紙とペンを夫の前に置いた。

「今日から、お昼と予定は先にここへ書いてね。書いたことには、私も文句なしで従うから」

夫は少し面食らった顔をしたが、面白がるように「じゃあ、ラーメン」と書き込んだ。

私はその紙のとおりにラーメンを用意した。

すると不思議なことに、夫の口から「別のほうが」という言葉は出てこなかった。自分で選び、自分で書いたのだから、後から覆しようがない。文句のつけどころが、初めからなくなっていたのだ。

出かける日も同じだった。

「午前は買い物、午後は家でゆっくり」と紙に書いてもらう。予定が目の前に形として残ることで、夫の気まぐれな思いつきは、するりと影をひそめた。

「書くと、なんだか決心がつくんだよな」

夫は照れくさそうに笑った。頭の中でぼんやり考えているだけだから、後からころころ変わる。文字にすれば、自分の言葉に責任が生まれる。

それを、夫自身が実感したようだった。

それからというもの、私たちの休日から口論が消えた。紙に書かれた希望どおりに動けば、二人とも気持ちよく過ごせる。

たった一枚のメモが、長年のもやもやを、静かに片づけてくれたのだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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